水爆を使って発電をすることはできる。問題は放射能汚染を起こさないように
閉じ込めて行うことが難しかったり、国際平和の観点からは、そのような方式は
きわめて危険であることだ。分厚い壁の中で水爆を作動させれば、その発生する
熱で周囲の熱媒体を加熱することができるので、その熱を熱交換システムを使って
取り出せば、お湯も沸かせてお風呂やコーヒーを入れたり、蒸気を使って
風車を回して発電機を回せば電気も得られる。だが、後に残る放射性物質の
ことや、そもそも爆発に耐えるだけの装置・容器が巨大であり、廃棄の際に
大量の放射性物質が出ることである。

それよりも、地球の周りを毎日回っている、天然の核融合炉を使えば、
廃棄コストはかからないし、地球の大気圏が有害な放射線を概ね遮って
呉れるので、比較的安心していてよいのだ。