人はなぜ「キモい」と感じ、キモいものにも魅かれるのか

■病気を防ぐのに有利な嫌悪感だが、その一方で「キモいもの好き」に利点も

 「気持ち悪い」と感じることには進化上の意義がある──。
 1860年代後半、チャールズ・ダーウィンはそう提唱した。
 嫌悪感は先天的かつ無意識的なものであり、私たちの祖先が腐敗した食物を食べて死んでしまわないように進化したのだと。
 ダーウィンは、初期の人類のうち、そうした嫌悪感を抱きやすい者は生き残って遺伝子を残し、食において大胆な者は生き残らなかったという仮説を立てた。

 その後、長らく、科学者たちは嫌悪感というものにあまり注意を払わなかった。
 心理学や行動学の研究で嫌悪感が注目されるようになったのは、某テレビ番組が盛んにゲームの出場者をスライムまみれにしていた1990年代初頭からだ。
 それ以降、科学者たちは様々なタイプの嫌悪感を特定し、人間の行動にどのように影響するかを研究するようになった。

 研究によれば、ダーウィンは基本的に正しかった。
 嫌悪感は「行動免疫システム」の主要な要素なのだ。
 行動免疫システムとは、最も原始的な本能によって起こる、私たちの体を最良の状態に保つ行動の集合体だ。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナショナル ジオグラフィック日本版 4/8(木) 18:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/08ed018a81a4024b5a9b6bc12bd48150cd33a0a0