なぜ火星は大気を失ったのか? JAXAの火星衛星探査計画に期待高まる

 NASAは2月2日、カリフォルニア大学のネノンさん率いる研究チームが、NASAの火星周回探査機MAVENの観測データを使って、火星の衛星フォボスのもっとも表層に、数十億年に渡って、火星の大気から流出した、炭素、酸素、窒素、アルゴンなどのイオンが、保存されている可能性があることを突き止めたと発表しました。
 そのサンプルを調べれば、なぜ火星は大気を失ったのかなど過去の火星の大気の進化について重要な情報が得られる可能性があります。
 そのため、研究チームでは、現在、JAXAが2020年代に予定している火星衛星探査計画に大きな期待を寄せています。
 JAXAの火星衛星探査計画ではフォボスやダイモスなどの火星の衛星からのサンプルリターンが予定されているためです。

 火星には2つの衛星があります。フォボスとダイモスです。

 このうち、フォボスは、大きさ13km×11km×9kmほどで、火星から9400kmほどのところを公転しています。
 これは地球と月の距離の1/60ほどのところを公転していることになります。

 このように、フォボスは、火星のとても近くを公転しているために、火星の大気から流れ出したイオンを浴びている可能性があります。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

sorae 2021-02-10
https://sorae.info/astronomy/20210210-jaxa-mmx.html