反強磁性体で磁気熱量効果が最大となる物質発見

■巨大な横磁気効果の起源はワイル粒子

 東京大学の研究グループは2021年1月、東北大学や理化学研究所、金沢大学などの研究グループと協力し、反強磁性体物質「Mn3Ge」において、ゼロ磁場での巨大な異常ホール効果を見いだし、同時にネルンスト効果と呼ばれる磁気熱量効果が、反強磁性体の中で最大値になることも発見したと発表した。

 研究グループは、反強磁性体の異常ホール効果をメモリ材料に活用するため、その磁気構造に着目し研究を行ってきた。
 強磁性体に比べ高速動作が可能なためである。
 ただ、反強磁性体は磁化がほとんどなく、これまでの材料では十分な異常ホール効果が得られなかったという。

 研究グループはこれまで、反強磁性体物質であるMn3SnやMn3Geにおいて、ゼロ磁場での巨大な異常ホール効果を発見してきた。
 今回は、ゼロ磁場のMn3Geにおいて、反強磁性体としては過去最大となる異常ホール効果とネルンスト効果を発見した。
 これが、ワイル粒子に起因する物質のトポロジカル効果であることも突き止めた。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

EE Times Japan 1/27(水) 15:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/de6bd5a706175559bdcb69582c7ed102370d38ec