マイナス269度は絶対温度4ケルビン。
常温摂氏20度は絶対温度293ケルビン。
その絶対温度の比は293/4=約73倍。

さて、理想的な熱機関でもって低温側(4ケルビン)で発生する熱をくみ上げて
高温側(293ケルビン)に棄てると、その熱効率は73倍。
つまり,低温側で1ジュールの熱量が発生していたら、それを排熱すると、
高温側では73倍の熱量になってしまう。また配線などを通じて外部から
熱が入り込むのをくみ出して棄てるのもこの大きな倍率で努力が要る。
だから、魔法瓶のようなガラスの内側を銀メッキしたような多層の容器に
入れて、周囲を(比較的安価な)液体窒素で冷やし、その内側に液体ヘリウムを
入れて、。。。とするも、超伝導ではない部分の配線などから電気抵抗で熱が
出る。むしろマイクロ波で通信をした方が良いかもしれないが、銀メッキが
それを阻む。そうなると光ファイバーだが、超低温で動作するLEDとかあるの
かね?