>>122

276 :日本昔名無し:2012/07/12(木) 22:39:34.55 .net
W.ハイゼンベルク 著 『部分と全体』

世界における目に見えるような秩序を、また自然法則を、すなわち化学元素の形成やその性質とか、
結晶の構造とか、生命の生成とかその他すべてのことを支配するような、同一の秩序だった傾向が
あり、それは人間の魂の生成の際にも、魂そのものにも左右するものである。それは物に表象を対応
させ、概念の構成を可能にする。実際に存在している構造はこの傾向によるものであり、その構造は
われわれ人間的な観点から考察したとき、またその構造を思考の中に固定させたときにだけ、一つの
客体――物――と一つの主体――表象――とに分離して現れてくるように見える。(中略)同時にマ
ルブランシュは、因果的に経過して行く個々の事件の鎖だけでは説明しつくせないつながりというもの
が問題であるということを強調している。いいかえると――結晶の形成とか生命の生成の際のように、
原因と作用というような対の概念でもっては十分にとらえられないようなより形態学的な性格をもった、
より高級な構造が作用するのであるということをね。