星間雲の中に若い巨大な星が形成されると、ガスの流れが影響を受けて、ガス密度の薄い泡のような空洞が生まれます。ALMA望遠鏡の観測では、この泡と星間雲の境界に沿ってリン含有分子が豊富に存在していることがわかりました。

もっとも豊富に確認できたのは、酸素原子1つと結合した一酸化リンで、これは若い星が放つ衝撃や放射線が泡の壁にぶつかることで、リン含有分子を生成したと考えられます。