世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1日、新型コロナウイルスの感染拡大による「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)の継続を確認する声明を発表した。テドロス氏は「パンデミック(世界的大流行)は100年に1度の危機だ。その影響は今後数十年に及ぶだろう」との認識を示した。

 WHOは新型ウイルスを巡って1月30日に緊急事態を宣言した。その後は3カ月ごとに専門家らで作る緊急委員会を開いて、世界各地の感染状況などを検証している。7月31日にテレビ会議形式で開かれた緊急委員会では、委員が満場一致でPHEICの継続を推奨していた。

 テドロス氏は緊急委員会で、「最悪を脱したと思われた国々が、新たな感染拡大に直面している」と危機感を表明。委員らは、特に感染源となっている若い世代が積極的な対策を取ることを促した。WHOによると、世界で新型ウイルスに感染した人は1日までに1700万人以上に達し、67万人以上が死亡した。

https://news.tbs.co.jp/jpg/news4043008_50.jpg
https://mainichi.jp/articles/20200802/k00/00m/030/028000c