現在の中央アメリカに位置するメソアメリカの古代人がピラミッドを建てた理由について、メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)の考古学者らが論文で発表した。

この研究の概要は同研究所のホームページに掲載されている。

メソアメリカとは、メキシコ中部からホンジュラス、ニカラグアまで広がる歴史的な文化領域。メソアメリカ文化の建築は、複雑で豪華なスタイルなのが特徴。この地域で最も有名なモニュメントの一つは、マヤ文明の古代都市チチェン・イッツァにあるエル・カスティーニョと呼ばれるピラミッド(別名ククルカンの神殿)。このピラミッドは、新・世界七不思議に数えられている。

同地にスペイン人が入植する前に建てられたこのピラミッドを調査した考古学者らは、これが山を模したものだと推測した。研究者らによると、古代人は火山などの三角の形をした自然の造形物に囲まれて生活していたことから、それらをピラミッドで再現していた。

考古学者らによると、メソアメリカの社会では、自然の造形物を視覚的に再現するだけではなく、建築物にある種の神聖な意味を置くことを求めていた。このため研究者らは、ピラミッドはチチェン・イッツァの中心的存在だったと指摘している。

さらに研究者らによると、ピラミッドの形は、古代文明にとって特に重要な高いモニュメントを建てる上での諸問題を容易にしていたという。

https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/img/248/46/2484658_0:0:3192:1727_1000x0_80_0_1_db0d2e74ece509c493dc5b4a38088049.jpg.webp

https://jp.sputniknews.com/science/202006037504475/