日本のアゲハチョウ科Papilio属は大型の種類が多い
例えばキアゲハは(最近は細分化されたが)ユーラシア大陸の温帯〜冷帯の
全域に分布しているというのだが
殆どの地域で前翅長が4p以下しかない
しかし日本のキアゲハだけ、この長さが6pに達して世界でも断トツで巨大化する

これは日本が温帯にしては夏場に高温多湿だからとか理屈が付きそうだが
何故か台湾産は5cm程度に留まる

もっと南の方に大きいのがいるんじゃないの?という事になるが
日本だとクロアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ナガサキアゲハ、モンキアゲハに関しては
世界でも十分に大きい方とされている
クロアゲハ近縁種は世界では「毒のあるジャコウアゲハに擬態している何か黒いアゲハ」
という感じのが何種類もいるのだが、日本のクロアゲハはジャコウアゲハよりもずっと大きくなっても気にせず
夏場に悠々と飛んでいる

モンキアゲハはちょっと面白く、山形あたりが日本での北限なのだがここでは年に1回しか羽化しないが
その代わり成長の限界まで大きくなるので、同じPapilio helenusの中では世界でもずば抜けて大きい
前翅長で80o近い個体もいる
もっと南の国では、モンキアゲハは孵化から蛹化までたったの2週間しか掛からず
その代わり前翅長で60oにしかならない、というのが多い

その代わりに同じ国の高原地帯にオオモンキアゲハPapilio iswaraというのがいて
これは前翅長7pは確実に越え、しかも翅面積がやたらと広くなる