わたしたちの研究グループは、日本全体延べ1万8641名における、ミトコンドリアDNA14系統についての、
47都道府県の頻度情報を解析する機会を得た。ジェネシスヘルスケア社より提供を受けたものである。
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右側には鳥取県、福井県、島根県、山形県といった日本海側にある県や、高知県、熊本県、大分県、長崎県、佐賀県といった
太平洋側と九州南部にある県が位置している。

主成分の位置に大きな貢献をしているのは、縄文M7系統の頻度である。全国平均は14%だが、沖縄県、宮崎県、長崎県、島根県、青森県では頻度が20%を超えている。
一方、北東アジアD系統は、全国平均が39%だが、青森県、山形県、福井県、滋賀県、鳥取県、佐賀県、長崎県では30%未満となっている。
また、全国平均が13%であるポリネシアB系統は、福井県、鳥取県、熊本県、大分県で頻度が20%を超えている。

北海道については、札幌周辺居住者と考えれば、関東の人々と遺伝的に近いことが予想されるし、
沖縄県については、日本列島への移住の第二の波に由来する祖先集団の割合が、過半数のオキナワ人で80%を超えているので、
日本本土周辺部と沖縄は共通性があることが予想される。
ミトコンドリアDNAの系統頻度情報からも、それが確かめられたということだろう。