>>70
>少しずつを、なるだけ整流して噴出すれば効率も上がる

そういうわけではない
ロケットのデルタV(速度をどのくらい変化させられるか)は、噴出するガスの速度と質量比
(推進剤全込みのトータルの質量と、推進剤を使い切った時のドンガラの質量の比)
で決まる
んで、化学ロケットの燃焼ガスはせいぜい秒速3〜4キロくらいのスピードでしか噴出しないけど、
イオンエンジンのガスは秒速数十キロのスピードで噴出させることができる
だから質量比が化学ロケットと同じならイオンエンジンは化学ロケットより1桁高い加速ができる
化学ロケットが燃料を全部使ってゼロから秒速6キロまで加速するのがやっとだとすれば、
同じ質量比のイオンエンジンは秒速50〜60キロくらいまでいけるってこと

ただ、イオンエンジンは推力がめちゃくちゃ弱いので加速するのにとんでもなく時間がかかる
化学ロケットは数分で秒速数キロくらい加速できるけど、イオンエンジンは同じだけ加速するにも
年単位の時間がかかる
当然力が弱すぎるので地球からの打ち上げにも使えない