東京電力福島第一原子力発電所から半径80キロの地表付近の放射線量は、原発事故の年に比べて平均でおよそ78%減っていることが原子力規制委員会の調査で分かりました。

原子力規制委員会は、福島第一原発の事故のあと定期的にヘリコプターを飛ばして、半径80キロの地域を上空から調査しています。

そして地表1m付近の1時間当たりの放射線量を算出し、9つの色に塗り分けて地図で公表しています。

それによりますと、原発事故のあとに現在とほぼ同じ条件で測定を開始した平成23年10月の結果と、最新の去年9月の結果を比較したところ、放射線量は80キロ圏全体の平均でおよそ78%減少したということです。

原子力規制委員会は減少した理由について、

▽放射性物質は一定の時間がたつと放射線量が減っていく性質があり、この影響が大きいほか、▽除染作業や、▽雨が降って放射性物質が流出したこと、などが考えられるとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/K10012322391_2003100636_2003100639_01_02.jpg

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/k10012322391000.html