良いという意味の形容詞的用法として、「令月」の語が最初に書かれたのは、
成立年代が春秋時代近くまで遡れる古典である、『儀礼(ぎらい)』だよ。

去年、お墓が発見された、南朝梁の昭明太子が作った、六臣注文選には、
「儀礼に曰く、令月吉日と。鄭玄曰く、令は善也。」 とあり、
令というのは、善いという意味ですよと註釈されている。

「令和」そのものとしては、

古典医学書の『黄帝内経』に、「気可令和 和気之方 必通陰陽」 がある。

後漢時代の張衡の『帰田賦』に、「仲春令月 時和気清 原隰鬱茂 百草滋栄」
南北朝時代の王台卿の『陌上桑』には「令月開和景 処処動春心」
唐時代の薛元超の『諫蕃官仗内射生疏』には「時惟令月 景淑風和」

最後のが、万葉集の 「初春令月、氣淑風和」の直接の元ネタっぽい。