>>79
材料科学(物性物理・化学・金属工学・有機および無機高分子工学など)、生命科学(分子生物学・生化学、基礎医学、薬学、農学など)、量子情報科学などには
将来の日本の新しい産業の種となり得る基礎研究テーマが幾らでもある

もっと言えば、それらの分野で日本が立ち遅れれば将来の日本の産業は確実に苦境に立たされることになる

他方、ILCを始めとする巨大加速器は技術的に先鋭化し過ぎて他分野へ転用して応用へすることは出来なくなった
ちょうど過去には軍事技術の民生分野への転用によって新しい産業が生まれてたのに現代の軍事技術は先鋭化し過ぎて民生への転用が出来なくなったようにね
つまり「高エネルギー物理学実験や巨大加速器で生み出された技術が過去には色々と民生分野でも役に立った」という事実が今後も役に立つことを含意しなくなったのだよ
軍事技術がそうであるようにね

言い換えれば、ILCに巨額の投資をしても将来の日本の飯の種は何も産み出せない
ILCに巨額投資してもせいぜいノーベル物理学賞の受賞者を1人出せるだけだが現実にはそれすらほぼ絶望的
何しろILCの到達エネルギーはLHCにすら劣るからノーベル賞に繋がるような画期的な新粒子発見(例えば超対称粒子の発見)はILCでは絶望的

ILCは、今まで巨大利権に群がって来た日本の高エネルギー物理学界という利権団体の対外的な下らんメンツを守り見栄を張ることにしか役に立たない代物だ
これへの巨額投資は我が国の未来にとっては全くの無駄な投資になる

どうせILCではLHCを超えるエネルギーの実験は不可能だからCERNはFCCを建設することになる
それならば、そのFCCの第1フェーズで予定されているレプトンコライダーとしての運転の中でILCでやる予定の実験を行えば済む話だ
ILCの建設など全く無駄で無意味な多重投資に過ぎない

ILC計画を放棄してもHiggsの性質の精密測定などが20〜30年ほど遅くなるだけの話だ
FCC放棄とは違ってILC放棄は人類の知の歴史には本質的に何の悪影響も及ぼさない
実際にはFCCでさえ余り意味があるとは言えないがな