■ネズミの変化が示唆、より長く生き残っていた可能性
インドネシアのフローレス島にあるリアンブア洞窟は、「ホビット」の洞窟として広く知られている。この場所で、体の小さな絶滅人類フローレス原人(ホモ・フロレシエンシス)が発見されたためだ。だがここを発掘する科学者たちは、この洞窟を「ネズミ洞窟」と呼ぶ。
カナダ、レイクヘッド大学の人類の起源リサーチチェア(カナダ政府に任命された研究職)であるマシュー・トチェリ氏は、「リアンブアへ初めて発掘に行ったとき、土の中から出てくる骨のほとんどがネズミの骨だったので、びっくりしたのを覚えています」と振り返る。
そのネズミの骨を、トチェリ氏を含む研究チームが分析したところ、洞窟のネズミには過去に何度か大きな変化があったことがわかった。6万年前にフローレス原人の骨が洞窟から消えはじめた時期にも、変化は起こっていた。
「6万年前と言えば、まさにフローレス原人が減少し始めた時期です。その後まもなく、彼らはこの場所から完全に姿を消してしまいました」。インドネシア国立考古学研究開発センターの保全・考古年代測定部長であるワユー・サプトモ氏は言う。
この発見は、これまで知られていなかったリアンブアを取り巻く古生態系を明らかにするとともに、フローレス原人に何が起こったのかという、いまだ解決されない大きな謎を解くカギになるかもしれない。この研究結果は近々「Journal of Human Evolution」に掲載される。
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■小型犬ほどの大きさのネズミも
フローレス原人が古人類学の世界へ突如として現れた2003年、その小さな脳と、原始的で奇妙な特徴から、人類と同じ系統に含めてもいいのかどうか論争が巻き起こった。この謎の手掛かりを探すうちに、フローレス原人の生きていた環境が次第に明らかになった。発掘現場からは、フローレス原人と同じくらい奇妙な古代生物が続々と見つかったのである。巨大なコウノトリ、ゾウの仲間だが牛と同程度の大きさしかないステゴドン、そしてコモドオオトカゲなどだ。
だが、なかでも最も多く出土したのはネズミの骨である。正体が確認された骨のうち、8割がネズミのものだった。
(中略)
この長い歴史と多様性に着目したビーチ氏とトチェリ氏はナショナル ジオグラフィックの支援も受け、1万2000個以上のネズミの骨を測り、大きさごとにグループ分けした。そして、年代順に区分された地層に、それぞれのグループのネズミの骨がどれだけ含まれていたかを比較した。変化に気付いたのはこの時だった。約6万年前までは、より開放的な生息地を好む中型のネズミが圧倒的に多かったが、その後、森林に適応した小型のネズミにとってかわられたのだ。
これは洞窟を取り巻く環境が変化したためではないかと、チームは仮説を立てた。インドネシア国立考古学研究センターの研究員で論文共著者のジャトミコ氏は、「以前は開放的だった環境が、閉鎖的な環境に変わったのだと思います」と話す。
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ナショナルジオグラフィック日本版サイト
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【人類学】フローレス原人の絶滅時期に新説、人類と共存?[03/14]
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2019/03/15(金) 04:27:09.98ID:CAP_USER
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