>>40
ミミズ食とカタツムリ食に特殊化した系統群が生じやすいというのは、
やはり面積当たりの生物量(バイオマス)が大きいだけではなく、
一個体あたりのバイオマスが大きい、というのもあると思う。
粘液の防御壁を突破できれば、得られるものが大きい。

ヤスデ食に進化した系統群は確かにあるが、数が少ない。
やはり、有毒な分泌物による防御を突破できた進化イベントが少なかったんだろうね。

ミミズ食とカタツムリ食の2方向に食性が分化しているホタル類で、
わずかにヤスデ食に特殊化したグループがいる。
ホタル科そのものではなく、ホタル科と姉妹科のイリオモテボタル科がそう。

あと、ひとつの系統群まとまってヤスデ食というのは、カメムシ類のサシガメ科で、
ビロウドサシガメ亜科がひとつの亜科まとまってヤスデ食。

他に、ムカデの一部にヤスデ食に特殊化したやつがいるらしい。

アリでも実はミミズ食にかなり依存しているやつがいる。
自分で研究すればいいんだが、病気でリタイアしているので、
現役研究者が読んでたら「もってけ泥棒」で公開する。

ヤマアリ亜科ケアリ属のクサアリ亜科がそうで、非常に効率的にフトミミズ類を捕殺する。
多分、アミメアリもミミズにかなり依存していて効率的なミミズ捕殺術を持っている。
関心をひかれた研究者が居たら、ぜひ、実証研究をやってみたまえ。