呉氏は北京で開催された人民政治協商会議(CPPCC)の開幕に先立ち、「我々はこの60年間で多くを達成したが、世界の宇宙大国にはまだはるかに遅れをとっている。ペースを上げる必要がある」と述べ、「来年には火星探査機を打ち上げ、軌道を周回させ、着陸させて探査する」と宣言した。
中国はさらに、月面に次の探査機を着陸させ、サンプルを地球に持ち帰らせるプロジェクトも計画している。
中国西部の青海省にはこのほど、火星の環境をモデルにした模擬火星基地が開設された。国営紙グローバル・タイムズによると、基地の総工費は約25億円、敷地面積は5万3330平方メートル。カプセルに60人、周囲のテント村に数百人を収容できる。
呉氏によると、1月初めに世界で初めて月の裏側に着陸した「嫦娥4号」の探査車「玉兎2号」は現在、着陸地点から北西へ向かっている。
月面の夜は14日間続き、マイナス190度まで冷え込むことから、探査車は電子部品などを守るため、一時「冬眠モード」に入るよう設定されている。数日前には自動的に目覚め、正常に稼働を再開したという。
呉氏は「この数日間で多くのデータが得られた」と述べ、データは世界に公表するとの方針を示した。
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