2018年6月19日
多言語を話す子供は2倍速く学習することが判明! 「成長を遅延させる説」は覆る
https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2018/06/2-94.php
<脳科学の研究においても、複数言語を操る人は習得のアドバンテージを身につけ学力向上に役立てていることが分かっている。
多言語を話す子どもは勉強で成果を出しにくいという考えは誤解>

複数の言語を話す中学生は成績が伸び、テストの得点も改善されていることが新しい研究で判明した。
ニューヨーク大学のマイケル・キーファー准教授とオレゴン州立大学のカレン・トムソン准教授が発表した研究によると、
英語のみを話す生徒に比べ、多言語を話す生徒の方が読書や数学の分野で2〜3倍の速さで学力向上の成果を出して
いることが分かった。

特筆すべきはマルチリンガルの生徒の成長率。小学4年生は、英語のみを話すモノリンガルの生徒と比べ読書の点数を25ポイント、
算数においては27ポイント上回った。中学3年生の結果はより顕著で、それぞれ37ポイントと39ポイントの差をつけた。
この結果についてトムソンは、「(マルチリンガルの生徒の)情報に注目する、または遮断する、ある兆候の任意性を理解する能力は、
読書をする際に有利になる」との見方を示す。

実は脳科学の研究においても、複数言語を操る人は、習得のアドバンテージを身につけ学力向上に役立てていることが分かっている。
これまで主流であった、相反する2つの言語は子供の成長を遅延させるという極端な理論は、どうやら真逆であるようだ。
英デイリーメールによると、マルチリンガルの人は脳の下頭頂小葉にある灰白質密度が多いそうで、これが、可塑性や精神的な
柔軟性を生み出しているとのこと。認知的可塑性は学びや記憶、そして脳の機能性において大変重要な鍵である。
つまり、多言語の知識を持つ生徒は脳機能も発達しており、学術において秀でているのは偶然ではないのだ。
また、別の研究では多言語使用と認知症やアルツハイマー病発症の遅延との関係性が発見された。
ニューヨークにあるフランス大使館職員で教育官を務めるファブリス・ジョモンは情報サイト「フレンチリー」に対し、
「マルチリンガルかどうかは、最終的に人々の健康に関わってくるのです。我々はその点に充分注目、投資していくべき」と述べている。


2018/06/10
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