やはり、>>138がまったく理解できていない。
ほとんどがクローンと混同している書き込みばかりである。
一所懸命書いたところで、しょせんはトンチンカンなものばかりだ。

これを良く考えてみるがいい。AとBがいる。
思考、感情、感覚。
この3つが常にまったく同じとき、AとBは他人ではなく同じ自分なのである。
同じ自我あるいは心なのである。

思考、感情、感覚が常に同じであるためには少なくとも
物理的にネットワークで結ばれてシンクロしている必要がある。それが最低条件の1つになる。

しかし、もともとが他人であったAとBでこの3つを同じにすることは物理的に不可能である。
なぜならば、脳はもちろん体全体が物理的に異なるからである。
よって、AとBは完全なクローン体でなければならない。これが最低条件の2つ目である。

まとめると、AとBが同じ1つの自我であるためには
・ネットワークで結ばれて常にシンクロしていること。
・完全クローン体であること(完全なのでどちらもオリジナルである)。
の2つの条件が必要である。

現実には不可能であるが、そうであればAとBは同じ1つの自我で2つの体を持つことになる。
そしてどちらもオリジナルであり、差異はない。

すると>>138に示すとおりの宇宙最大の謎が出てきてしまうのだ。
どちらも差異がないAとBのネットワークを切った場合、
今まで自分だと思っていた自我はどちらにあることになるのか?

繰り返すが、AとBも同じ自分だと言うのはまったく理解できていない考え方なのである。
ネットワークが切れているのだから、AからはBの思考、感情、感覚はまったく分からないからだ。
Aから見たBはまったくの他人なのである。単に物体として原子レベルで同じ構造物というだけである。

つまり、自我をコピーしてすべてネットワークでシンクロしているうちはいいが、
これを切ってしまうと自分の自我がどこにあるのか行方不明になってしまうのである。
切った瞬間にすべてのコピー自我は他人の関係になってしまうのである。

これを第三者が見れば複数の他人がいると見えるだけで済むが、
肝心の「自分」がどこにいるのか、どうなってしまうのかがまったく不明なのであるから
マインドアップロードというのは物理的以前に論理的に不可能だと結論づけることができよう。

完全クローン体を作る以前に、まず「自我」というものがまったくの謎ということだ。
これは「宇宙の果ての謎」や「物質の極限の小ささの謎」と同じで、考えても答えが出ない宇宙最大の謎なのである。