>>42
弟子の僧は、内供が折敷の穴から鼻を抜くと、そのまだ湯気の立っている鼻を、両足に力を入れながら、踏み始めた。内供は横になって、鼻を床板の上に伸ばしながら、弟子の僧の足が上下に動くのを目の前に見ているのである。
弟子の僧は、時々気の毒そうな顔をして、内供のハゲ頭を見下ろしながら、こんなことを言った。

痛うはござらぬかな。医師は責めて踏めと申したで。じゃが、痛とうはござらぬかな。