https://president.jp/articles/-/58034?page=3

ジョブ型人事制度の導入にあたって経営側と交渉した大手通信系の労働組合の幹部は「会社は人事異動も転勤もあると言っています。職務記述書も以前の人事制度の資格要件の定義より多少細かく記述されていますが、抽象的な内容になっています。野球で言えばサードのポジションを守るだけだはなく、三遊間のゴロも拾えるような内容です。組合としては本来の意味でのジョブ型とは認識していません」と語る。

これが日本企業のジョブディスクリプションの実態だろう。おそらく就活生は具体的な仕事のタスク(作業)が記されたジョブディスクリプションを想像しているかもしれないが、実際は職場の上司がどんな仕事でも命じることができるフリーハンドの余地が残されたものになっている。