テレ東+ 6/14
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アニメや吹き替えはもちろん、テレビ番組への出演やアーティスト活動など、活躍の場を広げている「声優」。一見、煌びやかに見える世界だが、果たしてその裏側はどうなっているのか?

「テレ東プラス 人生劇場」では、現役声優として活躍するSさん(仮名)を取材。ギャラ事情から裏話まで、声優業界の実態に迫った!

準備に3~4日...それでももらえるのは1本分のギャラ。時給換算したら恐ろしいです(笑)
――まずは、Sさんが声優を目指したきっかけを教えてください。

「小学校の時からアニメが大好きで、『アニメの登場人物になりたい!』と思ったのがきっかけでした。小学校高学年の頃にはすでに決めていて、『声優になる!』と卒業文集にも書いていました」

――現在はジャンルを問わず、幅広い作品にご出演されていますが、どのような段階を踏んで声優になったのでしょう。

「声優になるにはどうしたらいいかよく分からなかったので、まずは学校の演劇部に入って芝居を学びました。そして高校を卒業してから、声優コースがある専門学校に入りました」

――声優志望者は毎年3万人以上、プロを目指している人は30万人以上と言われています。

「そうですね、私の時も声優コースだけで10クラスほどありました。今も昔も人気の職業ですが、専門学校を出ても事務所に入れなければどうにもなりません。しかも事務所のオーディションに受かったとしても、いきなり所属にはなりません。たいていは事務所の養成所に入って2年間勉強し、最終的に所属オーディションで残れるかどうかという問題にぶち当たります。
このオーディションがかなり厳しくて、該当者なしで合格者0人ということも。事務所がその時に欲しい人材であるかどうかが大事なので、例えばすでに所属している先輩とキャラ被りしている場合、どんなに声が良くて実力があっても所属できないというケースもあります」

――専門学校から養成所へ...そこで生き残ることができれば、晴れて事務所に所属となるわけですね。養成所からは、どのくらいの確率で事務所に所属できるのでしょうか。

「先ほども言った通り、合格者0という年もありますし、事務所にもよると思いますが、私の頃は養成所の1年生が100人くらいいて、2年目で30人に減らされました。そこから残れるのが1~2人です。所属オーディションで落ちてしまった場合、諦めるか別の養成所に行くか...。なかなか所属できず、養成所を転々とする人もたくさんいます。私も一度落ちてしまったので、別の養成所に入り直し、さらに2年間勉強しました。最終的には、いろんな事務所の方が来るドラフト会議形式のオーディションで、所属する事務所が決まりました」

――ドラフト会議形式の所属オーディションとは、どのようなものなのでしょう。

「各事務所のマネージャーさんたちが来て、いいなと思った人の名前を書きます。婚活パーティーみたいですよね」

――たしかに!(笑) 事務所に所属するまで長く険しい道のりですが、途中で辞めようと思ったことは?

「それはなかったですね。トントン拍子に進む方が稀で、養成所に何度も入るのが当たり前な世界。だから私も、『ここがダメだったら次』という風に考えていました」

――事務所に所属してからは順調でしたか?

「実は、ドラフト形式で声を掛けてもらったのは、“ブラック”と名高い事務所で…。悪い噂はいろいろ聞いていましたが、養成所の講師から『もう一回養成所に入り直すよりは、とにかく一度所属した方がいい』とアドバイスを受けて所属することにしたんです」

――具体的にどのような面でブラックだったのでしょう。

「ギャラの未払いもありましたし、ワークショップと称して新人から何十万円もお金を取ることがありました。ワークショップの内容はすごくいいものだったので、一概に悪いとは言えませんが、それが現場に繋がるかというと難しい。お金だけ払ってワークショップに通い続けているけど仕事はもらえない、という若手もたくさんいました。私は途中で辞めて別の事務所に移籍しましたが、今もその勉強会は続いていて、ギャラの未払いも改善されていないようです」

――事務所の見極めも大事なのですね。移籍先の事務所はすんなりと見つかりましたか?

「私の場合、“運とご縁”でしかなく…。今の事務所のマネージャーさんと知り合いになって、タイミングよく所属できたという感じでした」

※以下リンク先にて