Maxio MAP1602&YMTC 3dv4 232L属SSDの簡易テンプレ

■蝉とは
Hik"semi"のSemiconductorを略したもの(但しセミコンは汎用業種名なので不適切)
転じてコントローラがMaxio MAP1602系、フラッシュメモリがYMTCの第4世代3D NAND Flash 232層 TLCの製品を指す

■主な製品
中華:Hiksemi Future(Future X/ヒートシンクモデル)、GeIL P4S、Fanxiang S790、Lexar NM790、Netac NV7000-t等
国内:Monster Storage(代理店Fast系) MS950G75/G70、FFF(Marshal) NV470等 ※注意事項参照

■主に流通するYMTC製NAND Flashは5種類
・第3世代 3dv3 128L TLC: 型落ち品、いわゆるハズレ
・第3世代 3dv3 128L QLC: 型落ち品、いわゆるハズレ
・第4世代 3dv4 232L TLC: 蝉
・第4世代 3dv4 232L QLC: 世代や速度は蝉同等だがQLC特有の低耐久性、SLCキャッシュ切れ時の速度低下といった欠点あり
・第4世代 3dv4 128L TLC: 蝉の128層版で最大容量以外で蝉の性能に迫る、いわゆる準蝉

■注意事項
2TBモデルは徐々に128層へ変更されている模様、4TBモデルはQLCの製品が確認されている
また、2TBは232層ながら4チップ製品も増えてきているがダイ数は不明、パフォーマンスは同等
同じ128層でも第3世代と第4世代では全く別物なので注意、また第4世代128層も232層に比べて公称スペックは若干低い
Fanxiang製品とNetac製品は4TBが4000GB、2TBが2000GBで、他社の4096GB/2048GBに比べて実容量が少ないため注意

■俗にハズレ/蝉ではない例、但しSSDとして駄目な訳ではない
・MAP1602ながらYMTC 3dv3 128L TLC(第3世代Xtacking2.0)という1世代前の型落ちが使用されている、こちらは性能が劣り発熱も相対的に増える
・TenaFeのDRAMレスコントローラ搭載品、性能は同等だが、SLCキャッシュの使い方に特徴があり、最初にフルに容量を使い切ろうとする傾向がある
・Innogrit IG5236搭載品、世代が古く高発熱(NAND I/O速度が1200MT/s, MAP1602は2400MT/s)、フルにNAND Flashを接続した際の性能は同等ではあるが推奨しない
※InnoGrit IG5236にはMN-5236病という文鎮化するバグが存在、一部ロットのYMTC128L TLCで文鎮化する問題があるため、若干注意が必要