2023年4月26日 8:14

 2022年中の沖縄県警の拾得物件数は18万3098件で、コロナ禍前の19年に次いで過去10年間で2番目に多かったことが県警のまとめで分かった。
県警会計課の担当者は「コロナ禍が明けて県民の人流が活発化しつつある」と分析。観光客の回復・増加が見込まれる23年は、最多を更新する可能性がある。(社会部・比嘉海人)

 県警のまとめによると22年中の拾得物件数は21年から3万8168件増え、3年ぶりに18万件を超えた。最も多かったのは財布で3万598件。次いで運転免許証(1万1052件)、携帯電話(6310件)だった。現金は計2億3700万円に上った。

 持ち主へ返された拾得物は2万6314件、拾得者へは3万9740件、持ち主不明のまま県に帰属したのは8万4518件。動物は計626件で犬が506件と最多。猫が16件、鳥などその他が104件だった。那覇市首里石嶺町の路上を歩いていたヤシガニを、通行人が拾って届けたケースもあった。
 警察署別では、那覇空港を管轄する豊見城署が最多の3万9725件だった。コロナ禍前の19年、同署管内の拾得物のうち空港が4万3467件と9割を超えていたが、22年は観光客などの減少で3割に満たない1万578件。一方、大型商業施設の開設に伴う落とし物が多かった。
 
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1142266