「だが全部ミュートしてドラムフィルだけに頼るのはどうか」
HIDEチャンですらそう感じた

ミュート法が許されるのはせいぜい1曲の中で2回くらいではないか?(ほんとうは1回かもしれない)

ここで本来Cメジャーのテーマソングの実体をおさらいしたい

イントロ Am on F ではじまるAマイナー
Aメロ Cメジャー
さび FドリアンをモチーフにしたAメジャー感 (ないしCメジャー感)

一見すると、HIDEチャンの言うように「F#だけじゃん!」は正しい

「(イレギュラー的に)使ってみたのはF#だけじゃん!」

だが明らかにこの「F#」が鬼門となっていた
たった1音だから後でどうとでもなるということで
転調を考慮せず先にそれぞれの部分を完成させてしまったのだ

そのことが重大な障害を発生させたのは明らかであった

ここで岩田がひとつの案を出す
「プログレッシブ接続法」である
これは間奏部分を4度上げてゆく
4度上げて4度下げるのは最もムリのない転調がであることを経験上知っていた
ここで4度下げずに上げ続ければいい
4度上げ、次の小節でも4度上げを繰り返せば(図表1)のように7小節目で元のコードに戻れるのだ

このセブンスプログレッシブ法をまぜることで何とか自然に接続できる

ついに、活路を見出した