JR東海も名鉄も堅実で優秀だな



JR東海はコロナ禍でも黒字転換、最新決算で見る鉄道各社の明暗
https://diamond.jp/articles/-/265386

JR上場4社の中で
最終黒字はJR東海のみ
 JR上場4社の中で唯一、第3四半期(10〜12月)のみを切り出してみたときに最終黒字となったのがJR東海だ。
同社は収入の約7割を東海道新幹線の運輸収入に依存しており、関連事業の比率も小さい。
そのため「新幹線一本足打法」のJR東海が新型コロナの影響を最も受けるのではないかとの見立ても多かった。
 JR東海は日本の大動脈でありドル箱路線である東海道新幹線の高収益に支えられ、これまで30%以上の営業利益率を維持していた。
利益率の高い東海道新幹線の利用が一定の水準まで戻れば黒字に転換することは必然だったとも言える。

 一方、商業ビルとホテル以外の不動産事業をほとんど持たないJR東日本の第3四半期の純損失は約302億円、JR西日本は約337億円と引き続き厳しい数字となった。

名鉄と西鉄は
物流部門が下支え
 大手私鉄各社の足かせとなっているのがレジャー事業(レジャー、ホテル、リゾートなどを含むセグメント)だ。営業赤字が最大となったのがプリンスホテルを擁する西武HDで約111億円、近鉄GHDが約68億円で続き、東急は約46億円、東武も約43億円の営業赤字を計上している。

名鉄運輸などを傘下に持つ名鉄の運送事業は、第2四半期まで売上高、営業利益とも前年を下回っていたが、物流の需要回復や運賃単価の上昇に伴う販売価格の見直しにより第3四半期で見ると、前年同期比約29%増の約20億円の営業利益を出して黒字化に貢献した。