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第5回国家戦略特別区域諮問会議(議事要旨抜粋)
日時 平成26年5月12日(月)15:35~16:11

例えば、病床規制など医療に関して、神奈川、成田、大阪が大変意欲的で、さまざまなプロジェクトを提案しております。
それに対して、いつもの話になるのですが、東京都は、医療に関して、病床規制の緩和などということについては、初期メニュー活用の具体的な案がない。

それから、雇用についても、一応やりますということになったのですが、具体的にどこの区でどのようにやるのかという案はまだできていない。
こうなると、都が全域ではなく、9区だけを選んだ理由はそもそも何だったのかという事になります。
具体的な計画を伺うために、9区にお越しいただきまして、いろいろとお話を伺いました。
わかったことは、初期メニューの活用、あるいはプロジェクトについて、ほとんど東京都は区とすり合わせをしていないということです。

このため、東京都にどのように 9区を選ばれたのか伺ったところ、
「民間企業は、都市計画に関するいろいろな提案をもともと総合特区に指定されていた 8区でしていたので、まずその 8区を選んだ。
プラス文京区で医療ができるから 9区、というように選んだ」とおっしゃるのです。
都に、医療とか雇用とかはどこでなさるのですかと伺ったところ、「これから考えていきます」ということでした。9区は、総合特区の延長で選んだわけです。

私自身は総合特区に思い入れがありまして、地域開発のために有効な役割を果たしたと思うのですが、総合特区制度は、国の成長戦略という観点からつくられたものではありません。
それにもかかわらず都は、国家戦略特区の区域指定を総合特区の区域をベースにして選んだというわけです。
区とはあまり相談せずに決めた理由の大半はここにあるように見えます。

『東京は戦略特区で中心的な役割を果たすべき』ですから、私どもは東京都に期待したいと思います。
これから様々な局面でキャッチアップして、東京都においても特区を強く推進していただきたいと思っております。