日本3大ラグジュアリーブランド路面店数

銀座   59店舗
表参道  33店舗
心斎橋  28店舗

路面店舗数で上位5位までの発祥国について、エリア毎の出店割合を調査した〔図5〕
銀座、心斎橋では、イタリアの割合が最も高かったが、表参道ではフランスがイタリアの割合をやや上回った
なお、表参道では、スイスの出店割合が他エリアに比べて極端に少なく、逆にアメリカの割合が極めて高い
スイス発祥ブランドの多くは、ラグジュアリーの中でも特に高額となる時計である
一方で表参道の購買層は銀座に比べて年齢が若いため、時計ブランドの購買層とは合致せず、結果としてスイスの割合が低いということが考えられる
逆に、表参道の購買層は流行に敏感で新しいものに対しても柔軟であるため、“ニューラグジュアリー”と呼ばれるアメリカ発祥ブランドが多いということが言えるだろう

ラグジュアリーブランドを4つのカテゴリー(「ハイエンド」「メインストリーム」「アフォーダブル」「ブリッジ」)に分け、それぞれのエリアへの出店割合を調査した〔図6〕
カテゴリーは主に価格帯や取扱商品によって分類しているが、「ブリッジ」には価格などで分類しづらいデザイナー色の強いブランドや新興ブランドなども含まれる。

銀座は、ラグジュアリーの中でもとりわけ高額な商品を扱う、名実ともにトップブランドが集積している
表参道は、購買層が比較的若いことのほか、おしゃれなエリアという地位を確立していることから、新興ブランドやデザイナー色の強いブランドに支持されている
そして心斎橋は、購買層が広く知名度の高いブランドの集積がみられる一方で新興ブランドの進出がないなど、各エリアの特性が定量的にも確認されている

銀 座
銀座には、店舗展開は決して多くはない老舗ハイエンド・ブランドの路面店舗が多い。ブランドを象徴する出店にふさわしいエリアだと考えるブランドが多いほか
富裕層の買い物エリアであるため固定客への販売を促進しやすく、一度出店したら腰を据えるブランドも多くみられる。2016〜2017年にかけて
晴海通り沿いと中央通り沿いという好立地での大型開発が2棟控えている。これらの施設では、これまで銀座エリアに路面店のなかったラグジュアリーブランドの出店が、多くみられそうだ
また、日本初参入となるラグジュアリー時計やジュエリーブランドも出店の機会を窺っており、今後も日本有数のラグジュアリーブランドが集積するエリアとして発展するだろう

表参道
カテゴリー別の出店動向〔図6〕が示唆している通り、表参道では、比較的新しいラグジュアリーブランドの出店が多い
情報発信地というエリア特性を活かしてブランドの認知度を向上させ、日本のマーケットへの浸透とビジネスの拡大を狙っているブランドだ
街自体が銀座に比べて若く、ファッション感度の高いブランドが集積している環境が、デザイナー色の強い新興ブランドに支持される理由でもある
今後は、商業施設のテナントの入れ替えなどを中心に、日本初参入やアパレル系のラグジュアリーブランドの出店が予想される
また、セカンダリーエリアに出店しているブランドによる立地改善の移転や、近年ラグジュアリーの集積がみられるみゆき通りへの新たな出店もありそうだ

心斎橋
心斎橋エリアには、幅広い年齢層がエリアに来訪するため、購買層の広いメインストリームに分類されるブランドが集積している
過去には、知名度の向上を目的とした大規模な出店もみられたが、これらのブランドの出店は一巡した感があり、現在は既存店舗の移転など、利益性を高める出店戦略が中心となっている
今後は、急増する訪日外国人をターゲットとした出店が多くあるだろう。また、昨今ラグジュアリーブランドの集積がみられる御堂筋周防町交差点より南側に、新たなブランドが出店することも期待される
直近では、建て替えられる見通しとなった「大丸心斎橋店本館」の動向に合わせた、ラグジュアリーブランドの移転や新規出店もありそうだ

https://www.cbre-propertysearch.jp/article/retail_market_luxury_2015-vol2/

心斎橋(御堂筋)もまだまだ銀座レベルにはほど遠いな