ホタルイカの発光物質「ルシフェリン」が、糖尿病の合併症「糖尿病腎症」の早期診断に利用できるとの研究成果を、富山大の研究グループが発表した。糖尿病腎症が進行すると人工透析に至りやすく、早期診断と治療が欠かせない。成果をまとめた論文はスイスの科学誌に掲載された。
ホタルイカは春から初夏、産卵のために富山湾の沿岸域に押し寄せ、群れで青く輝く海面が国の特別天然記念物に指定されている。富山大によると、医療計測にかかわるホタルイカの研究成果は初めて。
糖尿病腎症は、糖尿病が原因で腎機能が低下し、体内の余計な水分や老廃物を尿として排せつする機能が弱まる病気。症状が進むと血中のたんぱく質「アルブミン」が尿にも混じるため、診断では尿のアルブミンを測定している。
グループの石本哲也・富山大助教は、ホタルイカの青い輝きにかかわるルシフェリンがアルブミンと反応すると緑色に発光することを発見。アルブミンの濃度に比例して光が強くなる特徴にも気づいた。このため、発光強度を計測すれば、糖尿病腎症の進行状態をつかめると結論づけた。
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220828-OYT1T50150/
ホタルイカは春から初夏、産卵のために富山湾の沿岸域に押し寄せ、群れで青く輝く海面が国の特別天然記念物に指定されている。富山大によると、医療計測にかかわるホタルイカの研究成果は初めて。
糖尿病腎症は、糖尿病が原因で腎機能が低下し、体内の余計な水分や老廃物を尿として排せつする機能が弱まる病気。症状が進むと血中のたんぱく質「アルブミン」が尿にも混じるため、診断では尿のアルブミンを測定している。
グループの石本哲也・富山大助教は、ホタルイカの青い輝きにかかわるルシフェリンがアルブミンと反応すると緑色に発光することを発見。アルブミンの濃度に比例して光が強くなる特徴にも気づいた。このため、発光強度を計測すれば、糖尿病腎症の進行状態をつかめると結論づけた。
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220828-OYT1T50150/