鳥類の中には非常に高い知能を持つ種類がおり、
オーストラリア北部の猛禽類は山火事に乗じて獲物を捕らえるだけでなく、
木の燃えさしを拾って火事を拡大し、獲物をあぶり出すことも判明しています。
カラスも道具を使うなど非常に知能の高い鳥として知られていますが、オーストラリア北部のカラスは、
「毒を持つ外来種のオオヒキガエルを、毒を防ぎつつ食べる」という高度な技を身につけているそうです。
Clever crows have learnt how to make a meal of cane toads - Australian Geographic
http://www.australiangeographic.com.au/topics/wildlife/2018/01/can-crows-eat-cane-toads
https://i.gzn.jp/img/2018/03/01/crows-eat-cane-toads/00_m.jpg
カラスはカラスは道具を使う知能の高さに加え、
環境の変化に適応して自分の有利になるようにする方法にも優れていると、
Australian GEOGRAPHICは伝えています。アメリカ大陸に分布していたオオヒキガエルは、
サトウキビ畑の害虫駆除を目的としてオセアニアやアジアに持ち込まれましたが、
近年では外来種のオオヒキガエルが既存の生態系を乱していると問題になっています。
オオヒキガエルは大型で極めて繁殖力が強く、
さらに有毒であるため捕食しようとした大型動物が毒で死亡するなど、
非常に侵略的な外来種として国際自然保護連合(IUCN)がリストアップした
「世界の侵略的外来種ワースト100」にもランクインしています。
オーストラリアでもフクロネコやオオトカゲ、ヘビなどの捕食者がオオヒキガエルの毒で死亡し、
生息数が激減しているとのこと。
しかし、オオヒキガエルが繁殖する地域に生息するカラスの中には、
オオヒキガエルの毒を避けて食べる方法を学習し、
豊富に存在するオオヒキガエルを一方的に捕食する個体も存在するそうです。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/01/crows-eat-cane-toads/01_m.jpg
オオヒキガエルが毒を分泌するのは首から肩にかけて存在する分泌腺で、
オオヒキガエルが危険を感じると分泌腺から乳白色の毒液がしみ出してきます。
この毒液に触れるとほとんどの動物は死んでしまうため、
毒に耐性のない捕食者はオオヒキガエルを飲み込む前に死に至るとのこと。
カラスは獲物をくちばしでくわえて食べやすい場所まで運びますが、
オオヒキガエルをくわえるときは体ではなく、
手足や目の上あたりをくわえることで毒液に触れるのを避けているとのこと。
そして地面の上に仰向けに転がし、分厚い肉がたくさん付いている太ももや内臓、
そして舌などの毒がない部位だけを選んで食べているそうです。
今回、ブリスベン北部のクロングバー湖付近でオオヒキガエルを安全に食べきったカラスは、
オオヒキガエルをまるごと食べるのに40分ほどを費やしたとのこと。
そして、この解体ショーの間、他のカラスたちが周囲で様子を見守っているのが観察されたそうです。
ここで気になるのが、
「果たして周囲に集まっていたカラスは単なる傍観者だったのか、
それともオオヒキガエルの安全な食べ方を学ぶ学習者たちだったのか?」という点です。
もしもオオヒキガエルを食べる技術が他のカラスにも伝達されているなら、
それは文化的に学習されているということになり、
カラスのコミュニティーは非常に高度であると考えられます。
続きはソースで
GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180301-crows-eat-cane-toads/
オーストラリア北部の猛禽類は山火事に乗じて獲物を捕らえるだけでなく、
木の燃えさしを拾って火事を拡大し、獲物をあぶり出すことも判明しています。
カラスも道具を使うなど非常に知能の高い鳥として知られていますが、オーストラリア北部のカラスは、
「毒を持つ外来種のオオヒキガエルを、毒を防ぎつつ食べる」という高度な技を身につけているそうです。
Clever crows have learnt how to make a meal of cane toads - Australian Geographic
http://www.australiangeographic.com.au/topics/wildlife/2018/01/can-crows-eat-cane-toads
https://i.gzn.jp/img/2018/03/01/crows-eat-cane-toads/00_m.jpg
カラスはカラスは道具を使う知能の高さに加え、
環境の変化に適応して自分の有利になるようにする方法にも優れていると、
Australian GEOGRAPHICは伝えています。アメリカ大陸に分布していたオオヒキガエルは、
サトウキビ畑の害虫駆除を目的としてオセアニアやアジアに持ち込まれましたが、
近年では外来種のオオヒキガエルが既存の生態系を乱していると問題になっています。
オオヒキガエルは大型で極めて繁殖力が強く、
さらに有毒であるため捕食しようとした大型動物が毒で死亡するなど、
非常に侵略的な外来種として国際自然保護連合(IUCN)がリストアップした
「世界の侵略的外来種ワースト100」にもランクインしています。
オーストラリアでもフクロネコやオオトカゲ、ヘビなどの捕食者がオオヒキガエルの毒で死亡し、
生息数が激減しているとのこと。
しかし、オオヒキガエルが繁殖する地域に生息するカラスの中には、
オオヒキガエルの毒を避けて食べる方法を学習し、
豊富に存在するオオヒキガエルを一方的に捕食する個体も存在するそうです。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/01/crows-eat-cane-toads/01_m.jpg
オオヒキガエルが毒を分泌するのは首から肩にかけて存在する分泌腺で、
オオヒキガエルが危険を感じると分泌腺から乳白色の毒液がしみ出してきます。
この毒液に触れるとほとんどの動物は死んでしまうため、
毒に耐性のない捕食者はオオヒキガエルを飲み込む前に死に至るとのこと。
カラスは獲物をくちばしでくわえて食べやすい場所まで運びますが、
オオヒキガエルをくわえるときは体ではなく、
手足や目の上あたりをくわえることで毒液に触れるのを避けているとのこと。
そして地面の上に仰向けに転がし、分厚い肉がたくさん付いている太ももや内臓、
そして舌などの毒がない部位だけを選んで食べているそうです。
今回、ブリスベン北部のクロングバー湖付近でオオヒキガエルを安全に食べきったカラスは、
オオヒキガエルをまるごと食べるのに40分ほどを費やしたとのこと。
そして、この解体ショーの間、他のカラスたちが周囲で様子を見守っているのが観察されたそうです。
ここで気になるのが、
「果たして周囲に集まっていたカラスは単なる傍観者だったのか、
それともオオヒキガエルの安全な食べ方を学ぶ学習者たちだったのか?」という点です。
もしもオオヒキガエルを食べる技術が他のカラスにも伝達されているなら、
それは文化的に学習されているということになり、
カラスのコミュニティーは非常に高度であると考えられます。
続きはソースで
GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180301-crows-eat-cane-toads/