米アイダホ州アイダホフォールズに住む女性の“ドラマチック”な物語が注目を集めている。
環境保護関連のニュースサイトMNN(7月31日付)によると、3人の子供を持つシングルマザーで代用教員のティア・バーガスさんは毎年夏に、父親のテッド・キャスパーさんと登山をしている。今年は7月に、ワイオミング州で2番目に高い山グランドティトン(標高4197メートル)に登った。
頂上を目指していたティアさん、標高3350メートルあたりで、ケガをして歩けなくなった猟犬のイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルを発見!
フィットネスのインストラクターもしているティアさんは、体力には自信がある。体重25キロの犬を約10キロ先の登山口まで、文字通り、肩に担いで下りる決心をした。
しかし、急な登山道を重たい犬を担いで下るのは想像以上に厳しい。途中で何度も休みながら下っていったが、途中で積雪と倒木のために2回も登山道を見失った。さらに雨まで降ってきた。
「もう諦めようか、という思いが何度か心をよぎりました。脚が痛くなり、震えがきていました。諦めそうになった時は、お祈りを唱えました。すると力が湧いてくるんです。それと父のジョーク。笑うとエネルギーが湧いてきました。そして、天使がやって来て犬を持ち上げてくれたような気持ちになり、最後まで担ぎ通せました」
ティアさんはMNNの取材に、限界ギリギリの下山の様子を語った。
登山口まで戻ると、こんな張り紙を見つけたという。
「ブーマーという犬を見失いました。この番号に連絡をください」
ティアさんが電話をすると、ブーマーが行方不明になった状況が分かった。ティアさんが発見する前日、ブーマーは高さ30メートルの崖から転落し、60メートルほど転がっていったという。
飼い主一家がブーマーが転がっていった場所に向かった時には、その姿はもうなかった。暗くなるまで探したが見つからなかったため、張り紙をしてその場を立ち去ったという。
飼い主一家は、ブーマーは死んでしまっただろうと諦めていたので、生存の知らせに大喜び。一方、意外な事情も分かった。
飼い主一家はアリゾナ州に引っ越すことになり、さまざまな事情でブーマーを飼うことができなくなり、別の家族に引き取ってもらうことが決まっていたという。
しかし、ブーマーの驚くべき生還劇を知り、飼い主は「もしよかったら、ティアさんに飼ってもらえないだろうか」と遠慮がちに提案。ブーマーと固い絆ができていたティアさんは、喜んで飼うことを決めた。
獣医に見せると、ブーマーのケガは、思ったよりも軽かった。転落などで全身に打ち身や細かな切り傷ができ、脱臼と靭帯(じんたい)が切れていたが、完治するという。
最後にティアさんはMNNにこう語った。
「ブーマーは100%、家族になっています。私も子供たちもブーマーが大好きになりました。子供たちはずっと『犬を飼いたい』とせがんでいたのですが、『時間も労力もかかるからダメよ』と言い聞かせていたんです。『もし、よくしつけられた犬が突然舞い込んで来たら考えてもいいわ』なんて言っていたのですが、ブーマーはまさにその条件にかなっていました。いや、それ以上です。子供がもう1人増えたみたいです」
https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/234/891/0953e84dba9f37f64f76e793f03ae8b320180806164609969.jpg
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/234891
環境保護関連のニュースサイトMNN(7月31日付)によると、3人の子供を持つシングルマザーで代用教員のティア・バーガスさんは毎年夏に、父親のテッド・キャスパーさんと登山をしている。今年は7月に、ワイオミング州で2番目に高い山グランドティトン(標高4197メートル)に登った。
頂上を目指していたティアさん、標高3350メートルあたりで、ケガをして歩けなくなった猟犬のイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルを発見!
フィットネスのインストラクターもしているティアさんは、体力には自信がある。体重25キロの犬を約10キロ先の登山口まで、文字通り、肩に担いで下りる決心をした。
しかし、急な登山道を重たい犬を担いで下るのは想像以上に厳しい。途中で何度も休みながら下っていったが、途中で積雪と倒木のために2回も登山道を見失った。さらに雨まで降ってきた。
「もう諦めようか、という思いが何度か心をよぎりました。脚が痛くなり、震えがきていました。諦めそうになった時は、お祈りを唱えました。すると力が湧いてくるんです。それと父のジョーク。笑うとエネルギーが湧いてきました。そして、天使がやって来て犬を持ち上げてくれたような気持ちになり、最後まで担ぎ通せました」
ティアさんはMNNの取材に、限界ギリギリの下山の様子を語った。
登山口まで戻ると、こんな張り紙を見つけたという。
「ブーマーという犬を見失いました。この番号に連絡をください」
ティアさんが電話をすると、ブーマーが行方不明になった状況が分かった。ティアさんが発見する前日、ブーマーは高さ30メートルの崖から転落し、60メートルほど転がっていったという。
飼い主一家がブーマーが転がっていった場所に向かった時には、その姿はもうなかった。暗くなるまで探したが見つからなかったため、張り紙をしてその場を立ち去ったという。
飼い主一家は、ブーマーは死んでしまっただろうと諦めていたので、生存の知らせに大喜び。一方、意外な事情も分かった。
飼い主一家はアリゾナ州に引っ越すことになり、さまざまな事情でブーマーを飼うことができなくなり、別の家族に引き取ってもらうことが決まっていたという。
しかし、ブーマーの驚くべき生還劇を知り、飼い主は「もしよかったら、ティアさんに飼ってもらえないだろうか」と遠慮がちに提案。ブーマーと固い絆ができていたティアさんは、喜んで飼うことを決めた。
獣医に見せると、ブーマーのケガは、思ったよりも軽かった。転落などで全身に打ち身や細かな切り傷ができ、脱臼と靭帯(じんたい)が切れていたが、完治するという。
最後にティアさんはMNNにこう語った。
「ブーマーは100%、家族になっています。私も子供たちもブーマーが大好きになりました。子供たちはずっと『犬を飼いたい』とせがんでいたのですが、『時間も労力もかかるからダメよ』と言い聞かせていたんです。『もし、よくしつけられた犬が突然舞い込んで来たら考えてもいいわ』なんて言っていたのですが、ブーマーはまさにその条件にかなっていました。いや、それ以上です。子供がもう1人増えたみたいです」
https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/234/891/0953e84dba9f37f64f76e793f03ae8b320180806164609969.jpg
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