http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20171120000079
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2017/11/20171120125707029.jpg
中ノ池川に今年も設置された魚道。ビワマスが遡上しやすいよう、改良を重ねた(野洲市冨波甲)
滋賀県の野洲市中心部まで琵琶湖固有種のビワマスが遡上(そじょう)する光景を復活させようと、NPO法人などが家棟川(やなむねがわ)支流の中ノ池川に魚道を設置した。
昨年に続いての取り組みで、魚がのぼりやすいよう傾斜を緩やかにするなど大幅に改良した。
関係者は「今年こそは遡上してくれるはず」と期待している。
ビワマスは約60年前まで、産卵のために家棟川から中ノ池川を通り、JR野洲駅近くの祗王井川まで遡上していた。
しかし、中ノ池川に落差工と呼ばれる高さ3・2メートル、長さ約10メートルの斜面ができ、上流ではビワマスが見られなくなった。
かつての姿を取り戻すため、2015年にNPO法人家棟川流域観光船や県、市、地元自治会などがプロジェクトを始動。
初年度は川底に産卵床を4カ所設け、16年度は落差工に木枠を8段積み上げた魚道を初めて設置した。
3段目までのぼる姿は確認できたが、のぼりきることはできなかったという。
本年度は企業からの基金も得て、魚道を改良した。
魚道の大きさ(長さ9メートル、幅1メートル)は前回とほぼ同じだが、落差工の傾斜19度に対し、魚道は約12度と緩やかにした。
ビワマスが跳ねる際に助走をつけやすいよう、1段ごとに水がたまるように設計し、10月中旬に取り付けた。
家棟川流域観光船ビワマス担当の北出肇さん(77)は
「まだ落差工をのぼりきったという報告はないが、間もなくジャンプする姿が見られるはず」と楽しみにしている。
12月9日午後1時半から市民活動支援センター(同市辻町)で活動を報告するビワマスフォーラムも開く。市環境課へ申し込む。無料。
※電話番号は掲載元に記載されてます
ビワマス遡上「今年こそ」 滋賀・野洲に魚道設置
京都新聞:2017年11月20日 14時20分
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2017/11/20171120125707029.jpg
中ノ池川に今年も設置された魚道。ビワマスが遡上しやすいよう、改良を重ねた(野洲市冨波甲)
滋賀県の野洲市中心部まで琵琶湖固有種のビワマスが遡上(そじょう)する光景を復活させようと、NPO法人などが家棟川(やなむねがわ)支流の中ノ池川に魚道を設置した。
昨年に続いての取り組みで、魚がのぼりやすいよう傾斜を緩やかにするなど大幅に改良した。
関係者は「今年こそは遡上してくれるはず」と期待している。
ビワマスは約60年前まで、産卵のために家棟川から中ノ池川を通り、JR野洲駅近くの祗王井川まで遡上していた。
しかし、中ノ池川に落差工と呼ばれる高さ3・2メートル、長さ約10メートルの斜面ができ、上流ではビワマスが見られなくなった。
かつての姿を取り戻すため、2015年にNPO法人家棟川流域観光船や県、市、地元自治会などがプロジェクトを始動。
初年度は川底に産卵床を4カ所設け、16年度は落差工に木枠を8段積み上げた魚道を初めて設置した。
3段目までのぼる姿は確認できたが、のぼりきることはできなかったという。
本年度は企業からの基金も得て、魚道を改良した。
魚道の大きさ(長さ9メートル、幅1メートル)は前回とほぼ同じだが、落差工の傾斜19度に対し、魚道は約12度と緩やかにした。
ビワマスが跳ねる際に助走をつけやすいよう、1段ごとに水がたまるように設計し、10月中旬に取り付けた。
家棟川流域観光船ビワマス担当の北出肇さん(77)は
「まだ落差工をのぼりきったという報告はないが、間もなくジャンプする姿が見られるはず」と楽しみにしている。
12月9日午後1時半から市民活動支援センター(同市辻町)で活動を報告するビワマスフォーラムも開く。市環境課へ申し込む。無料。
※電話番号は掲載元に記載されてます
ビワマス遡上「今年こそ」 滋賀・野洲に魚道設置
京都新聞:2017年11月20日 14時20分