オカマことばの贅六弁『あきまへん、あきまへん』
京都大阪の贅六が九州人から嫌われる理由
↓
菊師団(九州福岡兵)と安師団(近畿京都兵)
『菊』は乙装備で山砲は二門しかないのに『安』は四門を持つ甲装備である。
「ちきしょう。いいものをもってやがる」
横目で睨んで舌なめずりする兵隊たちはそこで意味ありげに目をかわした。
ところが『菊』の一群をみて今度は『安』の兵隊が奇声をあげておったまげた。
「あきまへん、あきまへん」
脅えたような声であきまへんを連発している。
「なにがあきまへんだ!」
スクラップが立ち止まって一喝すると、わっと左右に逃げ散った。
その夜ランチャガ付近の夜営地で山砲大隊の兵数名が『安』の宿営地を襲い兵器、弾薬、糧秣をぶん獲った。
「俺は菊だ。お前らがこんな上等なものをもってるのはもったいねえ。俺たちによこせ」
スクラップの敗残兵はそう凄んでみせて小銃から拳銃、米までごっそり強奪してしまった。
このため『菊』は後々まで泥棒部隊とありがたくないニックネームを頂戴することになった。しかし泥棒といっても概念が違う。
「お前たちのような(関西の)腰抜けでは新編第一軍に歯が立たない。だから武器を俺たちによこせ」という戦闘意欲のあらわれであった。
『菊』の将兵が大原生林の樹海から辛うじて脱出した直後そこにみたのは素晴らしい装備をもちながらも戦闘意欲に欠けた集団の姿であった。
マラリアにやられたから入院させてくれとか足にマメができて歩けないとか泣き言をいって全線へ出ようとしない(関西の)兵隊たちである。
『菊』の将兵は怒髪天を衝く思いだった。これだけの武器弾薬があるならなぜ俺たちに支給してくれなかったのだ。兵糧さえ与えてくれたら勝てたのだ。歯ぎしり、無念の涙をのんだフーコンの戦いであったのに…
どうせ戦いに負ければ全部敵の手に渡ってしまう。それなら俺たちが分捕ってもう一度戦ってやる。
兵隊たちはそう言いあって次々に闇の中に飛び出していくのだ。
『安』はモウガンまで行軍してくる間に過半数の兵が落伍していたという。同じ日本人、同じ兵隊でありながらなぜこうも違うものかと精神力の差をまざまざ見せつけられた気がしてならなかった。
(光人社『菊と龍』P69~72,130)
0006名無す2022/10/14(金) 09:21:17.62ID:0bbMKGZf
0007名無す2022/10/14(金) 09:21:40.90ID:0bbMKGZf
0008名無す2022/10/14(金) 09:22:05.15ID:0bbMKGZf
0009名無す2022/10/14(金) 09:23:11.65ID:0bbMKGZf
0010名無す2022/10/14(金) 09:23:49.72ID:0bbMKGZf
0011名無す2022/10/14(金) 09:24:09.78ID:0bbMKGZf
0013名無す2023/10/30(月) 08:52:01.86ID:grCzXnzB
関西人のあなたなら1度は歌った事がある
もしくは聴いた事があるはず
阪神タイガースの歌
六甲おろし☆
作曲 古関裕而 福島県出身
作詞 佐藤惣之助 神奈川県出身