0001田杉山脈 ★2020/11/01(日) 21:28:51.00ID:CAP_USER
Intelは10月31日(現地時間)、開発コードネーム「DG1」として開発を続けてきた薄型ノートパソコン向けのディスクリートGPU「Intel Iris Xe MAX Graphics」を正式発表した。
IntelがディスクリートGPUを提供するのは1998年に発表されたIntel 740以来で、当時はGPUではなくグラフィックスチップなどと呼ばれていた(以下、内蔵GPUを「iGPU」、ディスクリートGPUを「dGPU」と呼称する)。
「Iris Xe MAX」は、Tiger Lakeこと第11世代CoreのiGPU「Iris Xe」を、抜き出して単体チップにしたようなものだ。要するに、Tiger LakeからCPUに関する部分(CPUコアとLLC)を取っ払ったチップだと考えればわかりやすいだろう。
このため、GPUのスペック部分に関しては、一部を除きTiger Lakeに内蔵されているIris Xeとほぼ同等だ。Tiger LakeではSKUによってはEU(実行ユニット)が48基の製品も用意されているが、Iris Xe MAXでは96基が内蔵されており、ハードウェアエンコーダ/デコーダなどが従来製品の2倍のスループットを実現している(具体的にはエンコーダ/デコーダのエンジンが倍になっている)。
さらに、DP4Aと呼ばれるFP32をINT8に置き換えてディープラーニングの推論を行なう「DL Boost」に対応していること、PCI Express 4.0 x4に対応していることなども共通。PCI Expressバスは同4.0対応の第11世代Coreとの接続に利用される。
第11世代Coreに内蔵されているIris Xeとの違いは、専用のビデオメモリが搭載されていることだ。4GBのチップがパッケージ外に搭載されており、最大で68GB/sの帯域を実現している。
メモリはLPDDR4x-4267になるので、128bit(64bitのデュアルチャネル)幅でアクセスしていると考えられる。つまりTiger Lakeのメモリコントローラと同じ仕様だ。
また、クロック周波数も引き上げられおり、Tiger Lakeに内蔵されているIris XeはTurbo Boost有効時には最大1.35GHzまで向上可能だが、Iris Xe MAXではそれが最大1.65GHzへと引き上げられている。
なお、熱設計消費電力(TDP)などに関しては非公表だが、OEMメーカー視点でのデザインでは、NVIDIAのGeForce MX350と同程度の熱設計消費電力の枠で設計できるという。つまり、GeForce MX350と同様のシステムならIris Xe MAXを搭載可能ということだ。
NVIDIAのノートパソコン向けdGPUもそうなのだが、公式なスペックとしてTDPは公開されていない。ノートパソコン用のdGPUのTDPは可変のcTDP(Configurable TDP)であり、ノートパソコンメーカーが性能を勘案してTDPを自由に設定できるからだ。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1286510.html
IntelがディスクリートGPUを提供するのは1998年に発表されたIntel 740以来で、当時はGPUではなくグラフィックスチップなどと呼ばれていた(以下、内蔵GPUを「iGPU」、ディスクリートGPUを「dGPU」と呼称する)。
「Iris Xe MAX」は、Tiger Lakeこと第11世代CoreのiGPU「Iris Xe」を、抜き出して単体チップにしたようなものだ。要するに、Tiger LakeからCPUに関する部分(CPUコアとLLC)を取っ払ったチップだと考えればわかりやすいだろう。
このため、GPUのスペック部分に関しては、一部を除きTiger Lakeに内蔵されているIris Xeとほぼ同等だ。Tiger LakeではSKUによってはEU(実行ユニット)が48基の製品も用意されているが、Iris Xe MAXでは96基が内蔵されており、ハードウェアエンコーダ/デコーダなどが従来製品の2倍のスループットを実現している(具体的にはエンコーダ/デコーダのエンジンが倍になっている)。
さらに、DP4Aと呼ばれるFP32をINT8に置き換えてディープラーニングの推論を行なう「DL Boost」に対応していること、PCI Express 4.0 x4に対応していることなども共通。PCI Expressバスは同4.0対応の第11世代Coreとの接続に利用される。
第11世代Coreに内蔵されているIris Xeとの違いは、専用のビデオメモリが搭載されていることだ。4GBのチップがパッケージ外に搭載されており、最大で68GB/sの帯域を実現している。
メモリはLPDDR4x-4267になるので、128bit(64bitのデュアルチャネル)幅でアクセスしていると考えられる。つまりTiger Lakeのメモリコントローラと同じ仕様だ。
また、クロック周波数も引き上げられおり、Tiger Lakeに内蔵されているIris XeはTurbo Boost有効時には最大1.35GHzまで向上可能だが、Iris Xe MAXではそれが最大1.65GHzへと引き上げられている。
なお、熱設計消費電力(TDP)などに関しては非公表だが、OEMメーカー視点でのデザインでは、NVIDIAのGeForce MX350と同程度の熱設計消費電力の枠で設計できるという。つまり、GeForce MX350と同様のシステムならIris Xe MAXを搭載可能ということだ。
NVIDIAのノートパソコン向けdGPUもそうなのだが、公式なスペックとしてTDPは公開されていない。ノートパソコン用のdGPUのTDPは可変のcTDP(Configurable TDP)であり、ノートパソコンメーカーが性能を勘案してTDPを自由に設定できるからだ。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1286510.html