0001田杉山脈 ★2020/02/07(金) 16:48:48.95ID:CAP_USER
マッチングアプリが急成長している。婚活事業を手掛ける有薗隼人氏は「いくら浸透したとはいえ、『マッチングアプリを通して知り合いました』と堂々と宣言するのはまだ、はばかられる空気があります。しかし、いずれは普通なことと受け入れられるようになるでしょう」という――。
まだまだ公言しにくい“アプリ婚”
マッチングアプリのユーザー数増加に伴い、アプリを通して結婚したという人が増えています。そうした人たちからよく、こんな“お困りの声”が聞こえてくるようになりました。それが、結婚式でのスピーチです。
結婚式では慣例として2人の出会いの経緯を紹介しますが、いくら浸透したとはいえ、「マッチングアプリを通して知り合いました」と堂々と宣言するのはまだ、はばかられる空気があります。
今のところは、「飲み会で知り合いました」などとサラっと流すケースが多いようです。私の知り合いもSNSを通して出会い、結婚に至りましたが、結婚式のときは「友人の紹介で出会いました」と話していました。
このように、結婚式など親世代や多くの人が集まる場では、まだマッチングアプリを通しての結婚は公言しにくいですし、この風潮が変わるまでには時間がかかるでしょう。
婚活サービス利用者は2割超
とはいえ、こうした声が聞こえるようになったのも、婚活サービスを通して結婚した人の数が増加傾向にあるからに違いありません。MMD研究所のマッチングサービス・アプリについての統計を見ると、2018年の婚姻者のうち、「婚活を通して結婚した」という回答が12.7%で過去最高となりました。
その中でも「ネット系婚活サービス」を通じて結婚する割合の増加が特徴的です。ネット系婚活サービスとは、スマートフォン、パソコンなど手持ちの端末で活動を行う婚活サービスの総称で、代表的なものとして「ペアーズ」や「オミアイ」などのマッチングアプリと、「ゼクシィ縁結びエージェント」や「オーネット」などの婚活サイトが挙げられます。
ちなみに、婚活サービス利用経験者は各年代を平均しても、2017年15.6%、2018年18.1%、2019年23.5%と増加傾向にあります。
出会いがアプリ「いずれ普通になっていく」
私は婚活産業を通しての結婚が増加した背景には、自然な出会いが減ったことが挙げられるだろうと考えています。最近の人は「結婚したい」と思ったときに、出会える手段がありません。職場で出会えるならば理想的ですが、飲み会に参加する若者が減少し、同僚や先輩、後輩と仲良くなる機会がありません。
また、職場に好意を持てる相手がいなかった場合、出会いがありません。そこで、自然に出会える場がないという人がアプリに流れています。こうした流れは、今後も加速していくでしょう。そうして利用者の分母が増えていけば、いずれ「出会ったきっかけはマッチングアプリです」と紹介されるのも普通になっていくでしょう。
実際、アメリカでも最初はマッチングアプリでの出会いを公言することに抵抗がありましたが、広く普及したことで「これもひとつの手段だな」という認識に変わりました。利用者が増えるということは、ひいては結婚する人の増加にもつながるかもしれません。日本でもいずれ、“常識”の変化が起こっていくはずです。
https://president.jp/articles/-/32721
まだまだ公言しにくい“アプリ婚”
マッチングアプリのユーザー数増加に伴い、アプリを通して結婚したという人が増えています。そうした人たちからよく、こんな“お困りの声”が聞こえてくるようになりました。それが、結婚式でのスピーチです。
結婚式では慣例として2人の出会いの経緯を紹介しますが、いくら浸透したとはいえ、「マッチングアプリを通して知り合いました」と堂々と宣言するのはまだ、はばかられる空気があります。
今のところは、「飲み会で知り合いました」などとサラっと流すケースが多いようです。私の知り合いもSNSを通して出会い、結婚に至りましたが、結婚式のときは「友人の紹介で出会いました」と話していました。
このように、結婚式など親世代や多くの人が集まる場では、まだマッチングアプリを通しての結婚は公言しにくいですし、この風潮が変わるまでには時間がかかるでしょう。
婚活サービス利用者は2割超
とはいえ、こうした声が聞こえるようになったのも、婚活サービスを通して結婚した人の数が増加傾向にあるからに違いありません。MMD研究所のマッチングサービス・アプリについての統計を見ると、2018年の婚姻者のうち、「婚活を通して結婚した」という回答が12.7%で過去最高となりました。
その中でも「ネット系婚活サービス」を通じて結婚する割合の増加が特徴的です。ネット系婚活サービスとは、スマートフォン、パソコンなど手持ちの端末で活動を行う婚活サービスの総称で、代表的なものとして「ペアーズ」や「オミアイ」などのマッチングアプリと、「ゼクシィ縁結びエージェント」や「オーネット」などの婚活サイトが挙げられます。
ちなみに、婚活サービス利用経験者は各年代を平均しても、2017年15.6%、2018年18.1%、2019年23.5%と増加傾向にあります。
出会いがアプリ「いずれ普通になっていく」
私は婚活産業を通しての結婚が増加した背景には、自然な出会いが減ったことが挙げられるだろうと考えています。最近の人は「結婚したい」と思ったときに、出会える手段がありません。職場で出会えるならば理想的ですが、飲み会に参加する若者が減少し、同僚や先輩、後輩と仲良くなる機会がありません。
また、職場に好意を持てる相手がいなかった場合、出会いがありません。そこで、自然に出会える場がないという人がアプリに流れています。こうした流れは、今後も加速していくでしょう。そうして利用者の分母が増えていけば、いずれ「出会ったきっかけはマッチングアプリです」と紹介されるのも普通になっていくでしょう。
実際、アメリカでも最初はマッチングアプリでの出会いを公言することに抵抗がありましたが、広く普及したことで「これもひとつの手段だな」という認識に変わりました。利用者が増えるということは、ひいては結婚する人の増加にもつながるかもしれません。日本でもいずれ、“常識”の変化が起こっていくはずです。
https://president.jp/articles/-/32721