0001ノチラ ★2017/05/02(火) 09:22:39.17ID:CAP_USER
「マストドン(Mastodon)」が話題となっている。マストドンとは、ポストTwitterとも言われるミニブログ型サービスのこと。今、この新しいSNSに熱い注目が集まっているのだ。マストドンとはどのようなサービスなのか。基本機能とともに、人気となっている理由とビジネス活用の可能性までを考えていきたい。
中略
さまざまなSNSが登場しては消えていく中で、なぜマストドンに人気が集まったのだろうか。
開発者のオイゲン・ロッコ氏は、「ソーシャルメディアの未来は“連合”でなければならない」と考え、マストドンをTwitterの代わりとなるサービスとして作ったと述べている。サービスが1つの企業によって運営されている場合、ユーザーのやりとりは一企業に中央集権的に独占されてしまう。しかし、ユーザーが自らコミュニティを作り連合することで、人はパワーを持てるようになるはずだと考えて、マストドンを作ったという(「HackerNoon」2017年2月20日付記事「The power to build communities, a response to Mark Zuckerberg」参照)。
例えば、FacebookやTwitterの運営方針が気に入らなくても、ユーザーには我慢して使い続けるか、やめるしか選択肢はなかった。運営方針に違反すれば、アカウント停止や退会処分にされることもある。ところがマストドンのようにそれぞれのインスタンスが独立した運営方針で運営する仕組みであれば、自らインスタンスを運営してもいいし、気に入ったインスタンスを選ぶ権利ができることになる。
マストドンには、フォロー/ブロック/ミュートしたアカウントのリストをインスタンスから他のインスタンスへエクスポート/インポートできる機能が用意されている。つまり、最初からインスタンスからインスタンスへの乗り換えが想定されたサービスなのだ。
ユーザー側から見ると、Twitterはユーザーが多すぎて何を投稿していいのか困ることがある。これを補うために10代の若者たちは、TwitterやInstagramなどでは複数アカウントを持ち、ツイート・収集したいテーマごとに顔を使い分けているという実態がある。コロプラの「Twitterに関する調査」(2016年9月)によると、10代女性の約8割はTwitterにおいて複数アカウントを所持しているという。
しかし、マストドンなら最初からインスタンスを選んで投稿できるため、ある程度、興味・関心を持たれやすい場に投稿できる。マストドン人気には、ユーザーが最大限に自由でいられることと同時に、Twitterの問題がクリアできる点が影響しているのではないか。
「マストドン」がビジネスに活用される可能性は?
ピクシブが運営する「Pawoo」やぬるかる氏が運営する「mstdn.jp」など日本のインスタンスがユーザー数で世界1位・2位に位置するなど、他国と比較しても日本人ユーザーはマストドンに特に強い関心を持ち、積極的に使う傾向にあるようだ。日本人はもともとTwitterを好んでおり、Twitterに似たサービスとして好ましく感じているのではないか。最近のTwitterは赤字が続くことが報じられるなど頼りなく、そこにTwitterの問題点を改善できるユニークな名前のサービス「マストドン」が登場したことで、ユーザーが飛びついたというのが真相ではないか。
とにかく勢いがあるマストドンだが、ビジネスに活用できる可能性はあるのだろうか。マストドン自体は広告の表示もなく、現時点ではビジネスモデルが見えない状態だ。インスタンスがばらばらに運営されている以上、広告モデルを新たに導入するのは若干難しいかもしれない。
しかし、ユーザーがインスタンスを運営してビジネスに活用できる可能性はある。例えば特定のテーマの優良な情報が得られるインスタンスなら、有料でも参加者が得られる可能性があるだろう。また、すでに複数の企業が始めているように、自社の運営方針に賛同するユーザーや自社サービスユーザーを集めてコミュニティとして活用できるだろう。都道府県ごとのインスタンスを地域活性化につなげるなどの使い方も考えられそうだ。
このようにビジネスに使える可能性はあるが、アカウント削除機能が実装されていないなど、気になる点が残る。また、現状、下ネタなどが多く投稿されており、企業として見た場合、イメージダウンにつながらないような自治に課題が残りそうだ。
マストドンが今後、ビジネスにどのような影響を及ぼすのかについては、まだまだ未知数だ。しかし、過去に成功したあらゆるSNSには先行者利益があった。勢いが衰えないマストドンが大化けする前に、まずは覗いてみてはいかがだろうか。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/1057976.html
中略
さまざまなSNSが登場しては消えていく中で、なぜマストドンに人気が集まったのだろうか。
開発者のオイゲン・ロッコ氏は、「ソーシャルメディアの未来は“連合”でなければならない」と考え、マストドンをTwitterの代わりとなるサービスとして作ったと述べている。サービスが1つの企業によって運営されている場合、ユーザーのやりとりは一企業に中央集権的に独占されてしまう。しかし、ユーザーが自らコミュニティを作り連合することで、人はパワーを持てるようになるはずだと考えて、マストドンを作ったという(「HackerNoon」2017年2月20日付記事「The power to build communities, a response to Mark Zuckerberg」参照)。
例えば、FacebookやTwitterの運営方針が気に入らなくても、ユーザーには我慢して使い続けるか、やめるしか選択肢はなかった。運営方針に違反すれば、アカウント停止や退会処分にされることもある。ところがマストドンのようにそれぞれのインスタンスが独立した運営方針で運営する仕組みであれば、自らインスタンスを運営してもいいし、気に入ったインスタンスを選ぶ権利ができることになる。
マストドンには、フォロー/ブロック/ミュートしたアカウントのリストをインスタンスから他のインスタンスへエクスポート/インポートできる機能が用意されている。つまり、最初からインスタンスからインスタンスへの乗り換えが想定されたサービスなのだ。
ユーザー側から見ると、Twitterはユーザーが多すぎて何を投稿していいのか困ることがある。これを補うために10代の若者たちは、TwitterやInstagramなどでは複数アカウントを持ち、ツイート・収集したいテーマごとに顔を使い分けているという実態がある。コロプラの「Twitterに関する調査」(2016年9月)によると、10代女性の約8割はTwitterにおいて複数アカウントを所持しているという。
しかし、マストドンなら最初からインスタンスを選んで投稿できるため、ある程度、興味・関心を持たれやすい場に投稿できる。マストドン人気には、ユーザーが最大限に自由でいられることと同時に、Twitterの問題がクリアできる点が影響しているのではないか。
「マストドン」がビジネスに活用される可能性は?
ピクシブが運営する「Pawoo」やぬるかる氏が運営する「mstdn.jp」など日本のインスタンスがユーザー数で世界1位・2位に位置するなど、他国と比較しても日本人ユーザーはマストドンに特に強い関心を持ち、積極的に使う傾向にあるようだ。日本人はもともとTwitterを好んでおり、Twitterに似たサービスとして好ましく感じているのではないか。最近のTwitterは赤字が続くことが報じられるなど頼りなく、そこにTwitterの問題点を改善できるユニークな名前のサービス「マストドン」が登場したことで、ユーザーが飛びついたというのが真相ではないか。
とにかく勢いがあるマストドンだが、ビジネスに活用できる可能性はあるのだろうか。マストドン自体は広告の表示もなく、現時点ではビジネスモデルが見えない状態だ。インスタンスがばらばらに運営されている以上、広告モデルを新たに導入するのは若干難しいかもしれない。
しかし、ユーザーがインスタンスを運営してビジネスに活用できる可能性はある。例えば特定のテーマの優良な情報が得られるインスタンスなら、有料でも参加者が得られる可能性があるだろう。また、すでに複数の企業が始めているように、自社の運営方針に賛同するユーザーや自社サービスユーザーを集めてコミュニティとして活用できるだろう。都道府県ごとのインスタンスを地域活性化につなげるなどの使い方も考えられそうだ。
このようにビジネスに使える可能性はあるが、アカウント削除機能が実装されていないなど、気になる点が残る。また、現状、下ネタなどが多く投稿されており、企業として見た場合、イメージダウンにつながらないような自治に課題が残りそうだ。
マストドンが今後、ビジネスにどのような影響を及ぼすのかについては、まだまだ未知数だ。しかし、過去に成功したあらゆるSNSには先行者利益があった。勢いが衰えないマストドンが大化けする前に、まずは覗いてみてはいかがだろうか。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/1057976.html