B「消費税率10%」を許すわけにはいかない。

安倍首相は選挙が近付くに連れて、前言を翻す誘惑に駆られることだろう。

記者会見で、

「ふたたび延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします」
と述べておきながら、

「内需を腰折れさせかねない消費税率の引上げは延期すべきである。そう判断いたしました。今回、『再延期する』という私の判断は、これまでのお約束とは異なる『新しい判断』であります。」
と開き直った安倍首相の厚顔さを踏まえれば、3度目の増税延期の可能性は5割を超えている。

安倍首相は前言撤回の増税延期を、逆に選挙戦術に活用してきた。

これをまたしても利用させてはならない。

先手を打って、「消費税減税」を明確に掲げるべきである。

「消費税減税」は十分に可能である。

政府は「借金1000兆円で明日はギリシャ」と言い続けてきたが、真っ赤な嘘である。

借金1000兆円は事実なのだが、実は資産も1000兆円なのだ。

「差し引き借金はゼロ」が真実であって、「明日はギリシャ」はデタラメもいいところだ。
さらに、

「消費税増税で財政再建、消費税増税で社会保障拡充」
というのも真っ赤な嘘だ。

消費税増税でむしり取ったお金は、そのすべてが、法人税減税と所得税減税に注ぎ込まれてきた。