伊東市「着工と認めず」 メガソーラー事業者に行政指導
(2018/5/25 07:21)
 伊東市八幡野地区の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設計画で同市は24日
、同日の着工を予定した事業者の伊豆メガソーラーパーク合同会社に対し、「市が事
業許可の変更許可を行うまで、適法な工事着手と認められない」として、施工しない
よう求める行政指導を行った。同社の担当者は「持ち帰って検討する」と話し、予定
していた看板設置を取りやめた。
 指導に法的拘束力はないが、市は「変更許可前はどのような工事も着工と認めない
」とし、強行すれば中止命令も検討する。変更許可後も、事業許可条件だった住民説
明の確実な履行を求める。変更許可は現在、市の再精査で土地造成に安全基準を満た
していない項目が見つかったことなどから慎重に審査中。完了が市のメガソーラー
規制条例施行日の6月1日以降にずれ込む可能性もある。
 着工に当たっては「工事着手届」の受理の有無を巡り、市と同社の見解が食い違っ
ていた。計画の設計責任者は24日、反対派市民団体の指摘に「届け出なので提出す
れば問題ない。受理するかは市の判断」などと話し、市が「非公式」とした押印のない参考用書面を市役所に置いていったことを根拠に、着工に踏み切ろうとしたことを認めた。同社は同日、あらためて着手届を提出し市は受け取った。
 同日は事業用地の進入路付近に市民団体のメンバー約20人が集まり、事業者に激
しく抗議した。http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/494112.html