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三井住友建設、新システムで放射能濃度を1/25・汚染土壌量を1/5に低減成功
http://news.mynavi.jp/news/2012/01/12/010/
三井住友建設は1月11日、福島県除染技術実証事業の実地試験にて、同社独自の放射能汚染土除染システムを
用いて除染処理後の放射能濃度を1/25に、処分が必要な放射能汚染土壌量を1/5にそれぞれ低減させることに
成功したと発表した。

この放射能汚染土除染システムは同社が金沢大学との共同で2010年5月から研究を進めてきたもの。
汚染土壌の前処理工程、特殊洗浄機を用いた研磨工程、除染処理土と放射性セシウムを含む濁水に分離する
洗浄・分離工程、凝集剤とセシウム吸着剤を用いた濁水の濃縮・脱水工程などにより、除染処理土と
放射性セシウム濃縮土に分離する可搬式プラントを用いた独自開発の除染システムだ。

このシステムの工程の詳細は、以下の通り。放射能汚染土壌に対して、
(1)洗浄剤により放射性セシウムの剥離効果を高める前処理を行い、
2)独自に開発した特殊洗浄機などによる研磨工程において土粒子から放射性セシウムを剥離させ、
(3)洗浄工程において除染処理土と放射性セシウムを含む濁水に分離し、
(4)濁水を凝集剤とセシウム吸着剤で処理し沈殿物を濃縮・脱水し、
再利用可能な除染処理土と放射性セシウム濃縮土に分離するというものだ(画像2)。
  http://news.mynavi.jp/news/2012/01/12/010/images/002l.jpg

そのほかにも特徴として、セシウム吸着剤は金沢大学において安全性が確認された薬剤を使用していること、
強い酸などを使用しないので処理作業や処理後の土壌への悪影響を及ぼさないこと、
小規模なモバイル型のプラントを使うので学校や公園などの除染に適していること、
実験室などで使用する精度の高い放射線測定方法により環境中の放射能の影響を遮断した測定が可能なこと
から再利用土の安全性が確保されることなどがある。