トランプ氏、ウクライナに調査要請 バイデン氏関連=会談記録
By Rebecca Ballhaus,Sadie Gurman and Dustin Volz
2019 年 9 月 26 日 08:09 JST 更新

 【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領は7月、
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、
ジョー・バイデン前副大統領の息子について「調べる」よう求め、
「真相を突き止める」ためゼレンスキー氏と連絡を取り合うよう
自身の弁護士と司法長官に指示すると述べていた。
ホワイトハウスが25日公表した電話会談の記録で明らかになった。

 トランプ氏はバイデン氏の息子の行動を巡る調査を求める前に、
米国がウクライナに軍事支援を送っていることに言及。
「われわれはウクライナのために多くのことをしている」
「多くの労力と時間を費やしている」と述べた。
その上で、欧州諸国によるウクライナ支援と米国の支援を対比させる発言をした。

 記録によると、トランプ氏は米国の支援とバイデン氏の息子に対する調査を
明確に結びつけてはいなかった。ゼレンスキー氏はトランプ氏が「断然正しい」と応じ、
欧州諸国のウクライナへの取り組みは不十分との認識を示した。
トランプ氏はこの1週間前、ウクライナ支援の保留を命じていた。

 ホワイトハウスによると、公表した記録は一語一句を記した発言録ではなく、
ホワイトハウスの危機管理室および国家安全保障会議(NSC)当局者の「メモと記憶」に
基づく。

 一方、司法省当局者は25日、この電話が選挙資金法違反に当たるとの懸念について、
情報機関の監察官から同省に報告があったが、
当局は違反ではないと結論付けたと明らかにした。