【地球コラム】共産党と読者が「ご主人様」
◇環球時報・胡錫進編集長インタビュー
2019年09月22日17時00分 時事通信社中国総局特派員 北條稔

−環球時報は中国メディアとしてはユニークな存在だが、どのように自らを位置付けているか。
中国は日本とは異なり、一個人が新聞を作りたいと思っても、
その意思が反映される訳ではない。2点指摘したい。

1点目は、われわれは人民日報傘下の新聞だ。人民日報は私を任命し、いつでも更迭できる。
人民日報の上部には中国共産党中央宣伝部がある。つまり、宣伝部はいつでも私をクビにできる。

 2点目は、われわれと人民日報など他の新聞は異なる。われわれは創刊以来、市場で生きている。
読者に受け入れられないと生存できない。
すべてのコストは自分で払い、給料は自分で稼がないといけない。
私にとって読者は宣伝部と同様に重要だ。
私には(宣伝部と読者という)2人の主人がいる。
読者が私の新聞を買わず、ウェブサイトを見なければ私は生きていけない。
私は2人の主人に責任を負い、2人の主人を喜ばせないといけない。

 私はいつも党・政府と人民大衆を意思疎通させ、対立させないようにしてきた。
この点で非常に成功してきた。
あるメディアはいつも党・政府と人民大衆の対立をもたらし失敗した。
私は重要問題のたびに中国社会の最大公約数の上に立ち報道してきた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091800730

※ 一部抜粋、引用符略