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床に横たわったデモ参加者?の安否が非常に気遣われるところですが、実は、注目すべ
き点が他にも有り、動画の40秒を越えたあたりで、横たわる青年の写真を撮影しようと
する報道関係者?に対して、シールド付きのヘルメットをかぶった警察官が、大きな鋭
い声で、上記の「走開!」(立ち去れ!どこかに行け!消えろ!)と叫んでいます。

動画の中で聞こえてくる他の会話は、多分、全て広東語なのでしょうが、この怒声だけ
は標準中国語(普通話)で、香港の警察官が、香港で、香港人に対して、とっさに標準
中国語で命令するというのは、常識的には考えにくいことです。

考えられることは、多分、一つ。中華人民共和国香港特別行政区の警察官ではなく、中
華人民共和国の対テロリスト専門部隊の類が、香港特別行政区の警察官に交じり、督戦
隊兼前線指揮官のような役割を果たして、デモ参加者?に対して、相当に手荒な制圧や
弾圧を行い始めている、ということです。

この方法であれば、たとえ不測の事態が発生しようとも、「香港警察」が行ったことで
すから党中央の責任者たちは指弾や非難を免れることが可能だ、との読みが有るのかも
しれません。

林鄭月娥(キャリー・ラム)中華人民共和国香港特別行政区行政長官が、最近、非公式
のチャンネルを用いて辞任の希望を漏らし始めているのも、党中央の対香港方針が確定
し、相当に「血生臭い事態」が発生することを見越しているからなのかもしれません。