>>303
18. 薬効薬理
18.1 作用機序

作用機序は明確ではない。
18.2 血液凝固抑制作用

血液凝固時間を延長し、血液凝固抑制作用を示す（ヒト4) ,5) 、イヌ4) 、ウサギ5) ）。
18.3 血流量増加作用

水素クリアランス法による実験で、皮膚組織血流量の増加を認めた6) ,7) （ウサギ）。
18.4 血腫消退促進作用

実験的血腫の消退促進を認めた6) （ウサギ）。
18.5 角質水分保持増強作用

皮膚に対する保湿効果を有し（ヒト）8) 、実験的乾燥性皮膚において角質水分保持増強作用を認めた7) ,9) （モルモット）。
18.6 線維芽細胞増殖抑制作用

組織癒着防止に関する実験で、線維芽細胞増殖の抑制を認めた4) ,10) （ウサギ）。

18.7 抗炎症作用

紫外線紅斑抑制作用を有する11) （モルモット）。

Ⅵ．薬効薬理に関する項目
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Ⅵ．薬効薬理に関する項目
1. 薬理学的に関連ある化合物又は化合物群
コンドロイチン4-硫酸、コンドロイチン6-硫酸
注意：関連のある化合物の効能・効果は最新の電子添文を参照すること。

2. 薬理作用
(1) 作用部位・作用機序
作用機序は明確ではない。

(2) 薬効を裏付ける試験成績
1．血液凝固抑制作用
血液凝固時間を延長し、血液凝固抑制作用を示す（ヒト4),5)、イヌ4)、ウサギ5)）。

2．血流量増加作用
・水素クリアランス法による実験で、皮膚組織血流量の増加を認めた6),7)（ウサギ）。
・日本白色種ウサギの耳介部にヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニットー」、基剤、ヒルドイドソフト軟膏0.3%をそれぞれ15mg ずつ塗布適用し、塗布前及び塗布後1 時間毎に6 時間まで画像血流計を用いて皮膚血流量を測定した。
その結果、ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニットー」は基剤と比較して血流量の増加が認められ、ヒルドイドソフト軟膏0.3%と同程度に血流量を増加させることが確認された8)。

3．血腫消退促進作用
・実験的血腫の消退促進を認めた6)（ウサギ）。
・日本白色種ウサギの耳介血腫にヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニットー」、ヒルドイドソフト軟膏0.3%をそれぞれ0.2mL ずつ1 日2 回毎日塗布適用し、塗布前及び塗布1、2、4、5、6 日後に血腫面積を測定した。
その結果、ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニットー」は無処置と比較して有意に血腫面積率が小さく、ヒルドイドソフト軟膏0.3%と同様な血腫面積率の推移を示し、有意差は認められなかった。
また、完全血腫消退日数は無処置と比較して有意に短縮し、標準製剤と同程度の日数を示し、有意差は認められなかった。
以上の結果より、ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニットー」はヒルドイドソフト軟膏0.3%と同程度の血腫消退作用があることが確認された8)。

4．角質水分保持増強作用
・皮膚に対する保湿効果を有し（ヒト）9)、実験的乾燥性皮膚において角質水分保持増強作用を認めた7),10)（モルモット）。
・モルモット腹部皮膚を除毛してドライスキンモデルとし、ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニット
ー」、基剤、ヒルドイドソフト軟膏0.3%をそれぞれ20mg ずつ7 日間塗布適用し、塗布前及び塗布1、

3、6 時間後に皮膚高周波伝導度を指標として角質水分量を測定した。その結果、ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニットー」は基剤と比較して明らかな保湿効果があり、ヒルドイドソフト軟膏0.3%と同程度の保湿効果があることが確認された8)。

5．線維芽細胞増殖抑制作用組織癒着防止に関する実験で、線維芽細胞増殖の抑制を認めた4),11)（ウサギ）。

6．抗炎症作用紫外線紅斑抑制作用を有する12)（モルモット）。
(3) 作用発現時間・持続時間
該当資料なし