【モスクワ時事】
19日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した宇宙飛行士の金井宣茂さん(41)は、
ソユーズ宇宙船から眼鏡を掛けてISSに入った。17日の打ち上げ時は外していたが、
眼鏡は金井さんの「こだわりアイテム」だ。
金井さんらが選抜された2008年の宇宙飛行士試験では裸眼視力に制限がなくなり、
眼鏡などの矯正視力が1.0以上なら応募可能になった。
宇宙飛行士の古川聡さん(53)によると、宇宙滞在中は無重力の影響で眼球がわずかに変形し、
遠視傾向になることなどから、普段は眼鏡を必要としない日本人飛行士も宇宙に持って行くという。
重力のないISSで眼鏡が壊れて細かい部品が外れると、浮遊して他の飛行士の目などに入ったり、
機器などに影響を及ぼしたりする恐れがある。金井さんは、ねじなどが使われていない宇宙仕様の眼鏡を、
訓練拠点がある米ヒューストンの「宇宙飛行士御用達」の眼鏡店で作った。
コンタクトレンズの使用も可能だが、金井さんはツイッターで「自分は眼鏡男子なので、
コンタクトは持って行きません」と宣言。ロシア国営宇宙企業ロスコスモスが宇宙服姿の写真を撮影する際、
カメラマンに眼鏡を外すよう言われたが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のポスターでは、
わざわざ眼鏡を合成するこだわりも見せた。
医師出身の宇宙飛行士の先輩で、東京理科大副学長の向井千秋さん(65)は「目が悪かったり、
虫歯があったりすると宇宙に行けないというのは1960年代の古い考え。
宇宙医学の発展で、より多くの人が宇宙に行ける可能性が広がっている。
彼が常に眼鏡をしているのも強いメッセージを感じ、とても好ましい」と話している。
画像:国際宇宙ステーションで、眼鏡を掛けて笑顔で手を振る金井宣茂さん=日本時間19日夜(NASAテレビより)
https://www.jiji.com/news/kiji_photos/0171220at01_t.jpg
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122000172&g=soc
19日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した宇宙飛行士の金井宣茂さん(41)は、
ソユーズ宇宙船から眼鏡を掛けてISSに入った。17日の打ち上げ時は外していたが、
眼鏡は金井さんの「こだわりアイテム」だ。
金井さんらが選抜された2008年の宇宙飛行士試験では裸眼視力に制限がなくなり、
眼鏡などの矯正視力が1.0以上なら応募可能になった。
宇宙飛行士の古川聡さん(53)によると、宇宙滞在中は無重力の影響で眼球がわずかに変形し、
遠視傾向になることなどから、普段は眼鏡を必要としない日本人飛行士も宇宙に持って行くという。
重力のないISSで眼鏡が壊れて細かい部品が外れると、浮遊して他の飛行士の目などに入ったり、
機器などに影響を及ぼしたりする恐れがある。金井さんは、ねじなどが使われていない宇宙仕様の眼鏡を、
訓練拠点がある米ヒューストンの「宇宙飛行士御用達」の眼鏡店で作った。
コンタクトレンズの使用も可能だが、金井さんはツイッターで「自分は眼鏡男子なので、
コンタクトは持って行きません」と宣言。ロシア国営宇宙企業ロスコスモスが宇宙服姿の写真を撮影する際、
カメラマンに眼鏡を外すよう言われたが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のポスターでは、
わざわざ眼鏡を合成するこだわりも見せた。
医師出身の宇宙飛行士の先輩で、東京理科大副学長の向井千秋さん(65)は「目が悪かったり、
虫歯があったりすると宇宙に行けないというのは1960年代の古い考え。
宇宙医学の発展で、より多くの人が宇宙に行ける可能性が広がっている。
彼が常に眼鏡をしているのも強いメッセージを感じ、とても好ましい」と話している。
画像:国際宇宙ステーションで、眼鏡を掛けて笑顔で手を振る金井宣茂さん=日本時間19日夜(NASAテレビより)
https://www.jiji.com/news/kiji_photos/0171220at01_t.jpg
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122000172&g=soc