***  被害者への批難を防ぐには?   *** 

この研究では被害者に向けられる言葉が少ないほど、被害者への共感が増す可能性が示唆されている 

実験的に、ある状況に関する文章の大部分で、主語として使用される加害者と被害者の位置を操作してみた
例えば、被害者のリサと加害者のボブが登場する事例で、被害者を焦点とするケースでは「リサはボブに近寄られた」とし
加害者を焦点とするケースでは「ボブはリサに近づいた」といった具合に互いの位置が入れ替えられた

すると、加害者を焦点とするケースでは、「どうすればこの事件を避けることができたか?」という質問において
被害者への批難、被害者の責任、被害者の行為に対する言及の度合いが減少したのである

このことは、犯罪を説明する文章において、
文章の使い方・視点の扱い方の違いに配慮することで
被害者への批難を緩和できる可能性を示唆している

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