「ヤクザ」「暴力団」に関する本は、ときどきヒットする。例えば暴力団が東京電力福島第一原発事故の廃炉作業に入り込んでいるということを記した鈴木智彦氏の『ヤクザと原発』(文春文庫)や、魚の密漁に深く関わっていることを描いた『サカナとヤクザ』(小学館)は、いずれもよく売れた。
これらの本では、社会的にはグレーゾーンの仕事に暴力団が関わっており、そこで「シノギ」を行っているということが克明に記されている。
一方で暴力団は衰退傾向にある。暴力団を取材し続ける溝口敦氏は『ヤクザ崩壊 半グレ勃興』(講談社+α文庫)でヤクザの衰退・苦境と、新たなグレーゾーンビジネスの担い手として「半グレ」が勃興しつつあることを記している。
以前、筆者はあるトークイベントの席で、鈴木氏に質問したことがある。
「どんな人がヤクザの本を読んでいるのですか?」
「ヤクザファン、っていうのがいるんです」
筆者は目を白黒させた。そんな人が、いるのかと驚いた。
暴力団は衰退し、ヤクザ雑誌も減少する
===== 後略 =====
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