2018年10月12日 08時18分
 群馬県警は11日、高崎東高校(高崎市元島名町)の男子生徒を対象に、性犯罪防止をテーマにした防犯教室を開いた。
中高生を含む女性向けには、被害に遭わないための注意点や護身術を伝える教室を年間70回ほど開講しているが、男性向けは初めて。同校からの依頼を受け、性犯罪を防ぐ意識を男性側に根づかせようと県警が提案した。


 受講したのは、全学年の男子生徒約270人。県警子ども・女性安全対策課員が講師となり、「ナンパ目的で女性につきまとい、卑わいな言葉で誘う」「SNSで一方的かつ連続的にメッセージを送る」といった具体例を挙げ、ストーカー規制法や県条例に違反する恐れがある行為を解説した。

 また、恐怖を感じても訴えるのが難しい女性側の受け止めも伝え、「女性を守る立場に立ってほしい」と指導した。

 参加した3年生(18)は「相手が見えないSNSは無意識に攻撃的になるかもしれないので気をつけようと思う。犯罪行為を目撃したら注意したい」と真剣な表情で話していた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181012-OYT1T50003.html