4日大阪地裁で、奨学金の返済をめぐってある裁判が起こされました。
奨学金に頼らざるを得ない学生が増えている中、トラブルも増えています。

「『あなたは保証人になっています』という電話(があった)。
 はじめは奨学金ってなんのことかと思っていました」(原告の女性)

訴えを起こしたのは大阪府に住む60代の女性です。
訴状によりますと、女性の息子は1999年から大阪市内の専門学校に通い、
その間に奨学金約480万円を借りました。
契約書には連帯保証人の欄に母親であるこの女性の名前が記載されていました。

しかし、女性はこのことをまったく知らなかったといいます。
息子とは現在連絡が取れない状態になっていて、
女性のもとには日本学生支援機構から利息も含めて返済するよう通知が届きました。
女性は自分には返済義務がないと訴えています。

「どのような審査があったのかわかりませんが、
 (返還誓約書の)本人、連帯保証人、親権者の字(筆跡)が何の小細工もなく3か所とも同じでした。
 奨学金はとてもありがたい制度、丁寧な運営をお願いしたい」(原告の女性)

奨学金を貸している日本学生支援機構は「個別の案件についてはコメントできない」としています。

以下ソース:毎日放送 10/04 19:23
http://www.mbs.jp/news/kansai/20171004/00000063.shtml