一定の条件でもらえる年金の加算分について、総額600億円の支給漏れがあったことが分かりました。

夫が厚生年金か共済年金に20年以上加入していて、年金を受け取る場合、
妻が65歳未満などの条件で、夫の年金に家族手当として加給年金が加算されます。
妻が65歳になり、自分の年金を受け取るようになると加給年金は打ち切られ、
振替加算が妻の年金に上乗せされます。

厚生労働省は、この振替加算の対象者10万6000人に
1991年から総額598億円の支給漏れが見つかったと公表しました。
一度に見つかった支給漏れ額としては過去最大です。

対象者のほとんどは夫婦のどちらかが共済年金で、
漏れた支給額は一人あたり平均56万円、最高で590万円でした。
また、このうち4000人についてはすでに亡くなっているということです。

厚労省は、共済組合のデータが日本年金機構のシステムに誤って入力されるなど
情報処理の不備などが主な原因だと分析していて、対象者には郵送で通知したうえで、
11月をめどに支払うとしています。

以下ソース:テレビ朝日 2017/09/13 16:53
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000109937.html